アパートの外壁塗装を検討しているものの、「どの塗料を選べばいいのかわからない」と悩んでいませんか?
塗料の種類によって、耐久性・コスト・メンテナンスの手間が大きく異なります。適切な塗料を選ぶことで、長期的な修繕コストを抑え、物件の価値を維持することが可能です。
本記事では、アパートの外壁塗装に最適な塗料の種類と特徴、選び方のポイントを詳しく解説します。オーナーや管理会社の方にとって、最適な選択ができるようにお手伝いしますので、ぜひ最後までご覧ください。
※アパートの外壁塗装で活用する塗料の種類について詳しく知りたい方は『アパートの外壁塗装で活用する塗料ついて大規模修繕店が徹底解説』をぜひご覧ください。
アパートの外壁塗装に使用される塗料の種類と特徴
アパートの外壁塗装に使用される塗料には、シリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料の3種類が主に使われています。それぞれ耐久性・コスト・メンテナンス性に違いがあり、どの塗料を選ぶかによって、塗り替えの頻度やコストが大きく変わります。
例えば、シリコン塗料はコストと耐久性のバランスが良く、最も一般的に使われる塗料です。一方で、フッ素塗料や無機塗料は初期費用が高いものの、耐用年数が長く、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられるというメリットがあります。
ここからは、各塗料の特徴・メリット・デメリット・費用目安について詳しく解説していきます。
シリコン塗料 – 最も人気が高い万能型
■コストと耐久性のバランスが良い、定番の塗料
シリコン塗料は、外壁塗装で最も広く使用されている塗料です。価格と耐久性のバランスが良く、アパートの外壁にも適しています。特に「費用を抑えつつ、10年以上持たせたい」という場合に適した選択肢です。
■雨で汚れが落ちやすく、美観を保ちやすい
シリコン塗料の大きな特徴は、汚れが付きにくいことです。親水性があるため、雨水が外壁に付着した汚れを自然に洗い流してくれます。そのため、頻繁なメンテナンスをしなくても、比較的きれいな状態を維持できるのがメリットです。
■耐久性は約10〜15年、ただし塗り替えは必要
シリコン塗料の耐用年数は約10〜15年とされており、コストと耐久性のバランスが取れています。ただし、フッ素塗料や無機塗料と比べると劣化が早いため、長期的には定期的な塗り替えが必要になります。
■シリコン塗料の費用相場は1㎡あたり約2,500〜3,500円
初期費用を抑えながら、外壁の耐久性と美観を維持したい場合には、シリコン塗料が最適です。コストを重視するアパートオーナーにとって、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
フッ素塗料 – 高耐久・高価格なプレミアム塗料
■20年以上持つ高耐久塗料
フッ素塗料は、非常に高い耐久性を誇る塗料です。耐用年数は約15〜20年と長く、頻繁に塗り替えをする必要がありません。そのため、一度の施工費用は高くなりますが、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられるのが大きなメリットです。
■紫外線や雨風に強く、美観を長期間キープ
フッ素塗料は、紫外線や雨風の影響を受けにくく、色あせや劣化が起こりにくいのが特徴です。また、汚れが付きにくい性質もあるため、外壁の美しさを長期間維持できます。特に、長く住んでもらいたい賃貸物件では、外観の綺麗さが入居率に影響するため、フッ素塗料はおすすめの選択肢です。
■初期費用は高めだが、長期的にはお得
フッ素塗料のデメリットは、シリコン塗料に比べて施工費用が高いことです。1㎡あたりの費用相場は約3,500〜5,500円と、一般的な塗料よりも高額になります。しかし、長持ちする分、塗り替えの回数が減るため、長期的にはコストを抑えられる可能性があります。
■フッ素塗料はこんなアパートにおすすめ
- 長期間メンテナンスをしたくない物件
- 雨風が強いエリア(沿岸部や豪雪地帯)
- 外観の美しさをできるだけ長く維持したい
施工コストは高めですが、「一度塗装したら、できるだけ長持ちさせたい」と考えるアパートオーナーには、フッ素塗料が適した選択肢になります。
無機塗料 – 超高耐久でメンテナンスコストを抑えられる最新塗料
■最も耐久性が高い、最新の塗料
無機塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料よりもさらに高耐久な塗料です。無機成分(ガラスやセラミックなど)を含んでいるため、紫外線や雨風による劣化が非常に少なく、耐用年数は20~25年とされています。そのため、「一度の塗装で、できるだけ長持ちさせたい」というアパートオーナーに適した選択肢です。
■汚れにくく、外壁の美しさを長期間維持
無機塗料は親水性が高く、雨が降るたびに外壁の汚れを洗い流してくれる効果があります。そのため、メンテナンスの手間を減らし、美観を長期間維持できるのが大きなメリットです。特に、外観の印象が重要な賃貸アパートでは、入居者への好印象を保ちやすいという利点があります。
■費用は高額だが、長期的にはお得な選択肢
無機塗料の最大のデメリットは、施工費用が高いことです。1㎡あたりの費用相場は約4,500〜6,500円と、シリコン塗料の約2倍のコストがかかることもあります。しかし、耐久性が高く塗り替え回数が少なくなるため、長期的に見るとコストメリットがあるのが特徴です。
■無機塗料はこんなアパートにおすすめ
- 長期間、塗り替え不要にしたい物件
- 外壁の汚れが気になりやすいエリア(排気ガスや黄砂が多い地域)
- 高級感を重視し、長く美しい外観を保ちたい物件
初期費用は高いですが、「一度の塗装で、20年以上持たせたい」という場合には、無機塗料が最適な選択肢となるでしょう。
アパートの外壁塗装に最適な塗料の選び方
アパートの外壁塗装に使う塗料を選ぶ際は、「立地条件・費用対効果・入居者満足度」の3つのポイントを考慮することが重要です。
例えば、海沿いの物件では塩害に強い塗料が必要ですし、日当たりの良い場所では紫外線に強い塗料を選ぶと長持ちします。また、初期費用を抑えたいならシリコン塗料、長期的なコスト削減を考えるならフッ素や無機塗料が適しています。
さらに、アパートの外観は入居率にも影響するため、色や仕上がりにも配慮が必要です。
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
立地条件に合わせた塗料選び
■都市部のアパートは「排気ガスや汚れ対策」が重要
交通量の多い都市部では、排気ガスやホコリが外壁に付着しやすいため、汚れが目立ちにくい塗料が適しています。無機塗料やフッ素塗料は、親水性が高く、雨水で汚れを洗い流しやすいため、都市部のアパートに最適です。逆に、汚れが付きやすい塗料を選ぶと、頻繁な清掃や塗り替えが必要になることもあります。
■郊外や山間部のアパートは「カビ・苔対策」を考慮
湿気が多いエリアでは、カビや苔が発生しやすく、外壁が汚れやすいため、防カビ・防苔性能のある塗料を選ぶのがおすすめです。特に、防カビ・防苔成分が配合されたシリコン塗料やフッ素塗料は、こうした環境に適しています。湿気がこもりやすい北側の壁などは、特に注意が必要です。
■海の近くにあるアパートは、潮風に含まれる塩分が外壁にダメージを与えやすいため、塩害に強い塗料を選ぶことが重要です。特に、フッ素塗料や無機塗料は塩害に強く、劣化しにくいためおすすめです。逆に、耐久性の低い塗料を使用すると、劣化が早まり、頻繁に塗り替えが必要になる可能性があります。
費用対効果を考えた選び方
■短期的なコストを抑えたいならシリコン塗料
「とにかく初期費用を抑えたい」場合は、シリコン塗料が適しています。価格と耐久性のバランスが良く、1㎡あたり2,500~3,500円と比較的安価です。耐用年数は約10~15年で、こまめに塗り替えが必要ですが、その分まとまった資金を準備する負担が少なくなります。
■長期的なコストを抑えたいならフッ素塗料・無機塗料
「できるだけ長持ちさせて、メンテナンスの手間を減らしたい」なら、フッ素塗料や無機塗料がおすすめです。
- フッ素塗料:耐用年数が15~20年と長く、塗り替え回数を減らせます。
- 無機塗料:さらに耐久性が高く、20~25年持つため、長期的なメンテナンスコストを抑えられます。
初期費用はフッ素塗料で1㎡あたり3,500~5,500円、無機塗料で4,500~6,500円と高めですが、塗り替えの回数が少なくなる分、長期的にはコストメリットがあります。
■アパートの築年数や運用計画も考慮する
アパートの築年数や今後の運用計画によって、どの塗料を選ぶべきかが変わります。
- 築年数が浅く、長期運用を考えている場合 → 耐久性の高いフッ素塗料や無機塗料が最適
- 築年数が古く、あと10年程度の運用を想定している場合 → コストを抑えるためにシリコン塗料が適している
「短期間のコスト重視」か「長期的なメンテナンス費用の削減重視」かを考えた上で、最適な塗料を選びましょう。
入居者満足度も考慮した塗料選び
■外壁の色は第一印象を左右する
アパートの外観は、入居希望者の第一印象を大きく左右します。外壁の色や質感が古びていると、「管理が行き届いていないのでは?」と不安を感じる人も多く、入居率の低下につながる可能性があります。
そのため、塗料選びの際は、単に耐久性やコストだけでなく、建物の見た目を美しく保つことも考慮しましょう。例えば、シリコン塗料やフッ素塗料は色あせしにくく、無機塗料は長期間美観を維持できます。
■遮熱・断熱効果のある塗料で快適性アップ
近年では、遮熱塗料や断熱塗料を使用することで、室内の温度上昇を抑えられるアパートも増えています。
- 遮熱塗料:太陽光を反射し、夏場の室内温度上昇を軽減
- 断熱塗料:熱を伝えにくく、冬は暖かく、夏は涼しい室内環境を維持
これらの塗料を使用することで、入居者の住み心地が向上し、退去率の低下につながる可能性があります。特に、日当たりの良い最上階の部屋では効果を実感しやすく、「光熱費が下がる」といったメリットも入居者にアピールできるでしょう。
■塗装の質感にもこだわると高級感がアップ
塗料によっては、ツヤあり・ツヤなしなど、仕上がりの質感を調整できるものがあります。
ツヤあり仕上げ:光沢があり、高級感のある印象に
ツヤなし仕上げ:落ち着いた雰囲気で、上品な印象に
アパートのターゲット層(ファミリー向け、単身者向けなど)に合わせて、塗料の質感や色を選ぶことで、より魅力的な物件に仕上げることが可能です。
入居者が快適に暮らせる環境を整えることで、結果的に空室率の低下や家賃の維持につながるため、塗料選びの際には「入居者目線」も意識しましょう。
地元の専門業者に相談する
■塗料選びに迷ったらプロの意見を活用
外壁塗装は一度施工すると長期間そのままになるため、「どの塗料を選ぶか」は慎重に考える必要があります。しかし、耐久性やコスト、環境に適した塗料を自分で判断するのは難しいものです。そんなときは、地元の専門業者に相談するのがベストな方法です。
■地域の気候を熟知している業者が最適な塗料を提案
塗料は、気候や環境によって適した種類が異なります。例えば、
- 降雨量の多い地域では、防水性の高い塗料が必要
- 夏の暑さが厳しい地域では、遮熱塗料を活用すると効果的
- 海沿いのアパートなら、塩害に強い塗料が必須
全国展開している大手業者よりも、地元に根付いた専門業者の方が、地域の気候や建物の特性を理解しているため、より適した塗料を提案してくれます。
■適正価格での施工が期待できる
外壁塗装の費用は業者によって大きく異なります。特に、大手リフォーム会社に依頼すると中間マージンが発生し、相場より高くなることがあるため注意が必要です。一方、地元の専門業者なら余計なコストを省き、適正価格で施工してくれる可能性が高いです。さらに、施工後のアフターサービスもしっかりしている業者を選べば、塗装後のトラブルにも対応しやすいため安心です。
■信頼できる業者を選ぶポイント
地元の専門業者に相談する際は、以下の点を確認すると安心です。
- 過去の施工実績が豊富か(事例を見せてもらうと安心)
- 見積もりが明確で、不明瞭な費用がないか
- 地元での評判が良いか(口コミや紹介をチェック)
- アフターサービスが充実しているか
複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、最適な業者を見つけることができます。
まとめ~津市でアパート・マンションの外壁塗装のことなら
本記事では、アパートの外壁塗装に最適な塗料の種類と選び方について詳しく解説しました。
塗料は主にシリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料の3種類が活用されており、それぞれ耐久性・コスト・メンテナンス性が異なります。短期的なコストを抑えたいならシリコン塗料、長期的なコスト削減を考えるならフッ素塗料や無機塗料が適しています。
また、立地条件や入居者満足度も考慮することが重要です。海沿いなら塩害対策、都市部なら排気ガス汚れ対策、湿気の多い地域なら防カビ対策を意識した塗料選びが必要です。さらに、遮熱・断熱塗料を活用すれば、快適な住環境を提供し、入居率の向上につなげることもできます。
塗料選びに迷った場合は、地元の専門業者に相談するのが最も確実な方法です。地域の気候に適した塗料を提案してもらえるだけでなく、適正価格での施工が期待できます。信頼できる業者を選ぶことで、長く美観を維持し、コストパフォーマンスの良い外壁塗装を実現できます。
アパートの外壁塗装は、資産価値の維持や入居率の向上にも関わる重要な工事です。最適な塗料を選び、適切な施工を行うことで、長く安心できる住環境を維持していきましょう。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00〜20:00)』までお気軽にお問合せしてください。
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