マンションの大規模修繕工事や外壁塗装工事においては、まず足場を設置して、高圧洗浄機によって洗浄工事が行われます。
しかし、修繕工事や塗装工事で外壁を洗浄する必要性があるのかどうか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
外壁の修繕工事には、外壁タイルの張り替えやシーリング工事、塗装工事などさまざまなものがありますが、その際には蓄積している汚れを洗い落としておかねば、質の高い修繕工事ができないのです。
そこでここでは、マンション外壁の高圧洗浄について、三重県津市・亀山市・鈴鹿市・四日市市・松阪市・名張市のアパート・マンション修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。
マンションの修繕工事で大切な外壁の高圧洗浄工事
マンションの外壁は自然環境に晒されている状態であるために、修繕工事が必要なタイミングには、かなりの汚れが蓄積しています。
汚れは少しずつ蓄積していくために、3年、5年と経過していくうちに、どんどん建物が古く劣化したような外観になっていきます。
いつも見ていると気づかなくても、劣化状態はどんどん進行していくことから、マンションのイメージを損なうことになり、入居率や資産価値にも大きな影響を及ぼすことになります。
ここでは、マンション外壁の高圧洗浄工事について、その概要や必要性について詳しくご紹介いたします。
マンションの修繕工事で大切な外壁の高圧洗浄工事
マンションの修繕工事では、外壁に対して高圧洗浄機による洗浄は、とても大事な工事に位置づけられています。
ただ、多くの方からすると、外壁の修繕工事や塗装工事で、なぜ高圧洗浄工事が必要なのか分からないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、外壁塗装においては、外観イメージを綺麗にするという目的だけに着目しがちではありますが、専門業者からすると見た目だけを綺麗にするのではなく、資産価値の維持まで重要視して行います。
外壁塗装はもちろん綺麗な外観に仕上がりますが、防水機能を高めることや、断熱性を高めること、汚れを付きにくくすること、などといった多くの目的を持っています。
次回の大規模修繕工事までの10年から15年程度、建物を守るために塗装を行い、強固な塗膜を作り出しておく必要があります。
そのため、基本的には三度塗り重ねることによって、高い機能性を持った外壁に仕上げることができるのですが、そもそも汚れが溜まっている外壁に塗ったところで、しっかりと塗料を密着させることはできません。
だからこそ、高圧洗浄によって外壁の汚れを落として、綺麗な下地の上に塗料を塗り重ねていく必要があるのです。
その他の工事でも同様で、コンクリート下地の補修や、外壁タイルの張り替え、シーリングの打ち替えなどにおいても同様で、綺麗にしてからでないと質の高い工事ができません。
新築や前回の外壁塗装、大規模修繕から10年も経過すると、かなりの汚れが蓄積しているものです。
すっきりと汚れを落として、質の高い修繕工事に取り組むことがとても大事です。
そもそも高圧洗浄とは?外壁の洗浄方法について
外壁を洗浄するための高圧洗浄工事とは、高圧洗浄機を活用し、高い水圧で放出した水によって外壁の汚れを落としていくというものです。
高圧洗浄機は、みなさんのご家庭でもお持ちかもしれませんが、修繕工事の専門業者においては家庭用よりも高い水圧で洗浄できるように工夫されています。
そのため、単に砂塵や汚れを流してしまうというだけではなく、古くなった塗膜を落とすことや、こびりついた苔や藻・カビ、錆びなども一緒に落としてしまいます。
もちろん、積もり積もった汚れは高圧洗浄だけでは落とせないものもあり、そのような場合には専用の薬剤を用いて洗浄するケースもあります。
また、外壁によっては高圧洗浄後に経年劣化した塗膜が剥がれてくるようなことがありますが、このようなものも手作業で落としていくことになります。
マンション外壁の高圧洗浄に取り組むために必要な足場の設置
マンションの外壁を綺麗にする高圧洗浄に取り組むために欠かせないものとして、『足場の設置』があります。
足場とは、修繕工事を行う作業員が、高所においても安全に作業ができるための移動スペースのことを指し、高所でも質の高い工事を行うためにとても重要です。
また、高圧洗浄のように、洗浄水が周りに飛び散ってしまうような工事の際には、設置した足場に飛散防止ネットを張り巡らせて置けば、飛散を防ぐことも可能です。
足場の設置は高圧洗浄だけではなく、その後に施工される下地補修や外壁タイルの張り替え、外壁塗装など、さまざまな作業工程に欠かせないものとなります。
そのため、修繕工事の開始と同時に設置され、基本的にはすべての工事が完了してから撤去されることになります。
マンション外壁の高圧洗浄での注意点
マンション外壁に対して高圧洗浄する際には、かなり高い水圧で外壁などに対して洗浄を行うことから、居住者のみなさんに対していくつかの注意点があります。
どのような点に注意しなければならないのか、詳しくご紹介しましょう。
居住者が近づかないように
高圧洗浄機を活用して外壁の洗浄を行う場合には、かなり強い威力のある機器によって洗浄することから、仮に人に当たってしまうと傷つけてしまう危険性があります。
そのため、特に小さいお子さまがおられるご家庭に対しては、事前に告知しておくことはもちろん、注意を徹底する必要があります。
また、高い水圧で噴射した洗浄水は、外壁に当たった後にかなりの範囲にまで飛散してしまう可能性があります。
もちろん、足場には飛散防止ネットを養生して、近隣に飛散しないようにしていますが、それでもすべての水を防ぐことは困難です。
そのため、普段通行している通路が使えないことや、一時的にスペースを狭くすること、通航制限を実施するようなケースもあります。
高圧洗浄車を活用するようなケースの場合においては、車両を駐車するスペースも必要になるため、その周りに近づけないようなことも考えられます。
特に、大規模修繕工事のように、工事期間が長くなるケースの場合には、その期間に足場も設置していることから、何かしら不自由な場面も多くなることが考えられます。
そのため、居住者のみなさんには事前に告知や説明を行い、ご協力を頂けるようにしておかねばなりません。
漏水対策
外壁に対する高圧洗浄工事では、外壁に対して洗浄するのはもちろん、バルコニーや窓周り、外階段なども工事の対象で、洗浄が必要なケースがあります。
そのため、高圧洗浄工事の当日はバルコニーに出ないように事前に告知されることになりますが、窓から洗浄水が入ってくるような可能性があります。
もちろん、窓に直接、高圧洗浄するようなことはありませんが、窓枠周りの外壁も工事対象であるならば、どうしても窓にも洗浄水がかかってしまうかもしれません。
すると、洗浄水がかかった窓の下部から、水が染み込んで屋内に浸水してしまうことが考えられます。
作業員は窓にかからないように注意して洗浄はしていますが、窓から洗浄水が染み込んできたとしても室内に入り込まないように、雑巾などを詰めて対策を講じておくことが重要です。
また、換気口からも洗浄水が入ってしまう可能性がありますので、洗浄工事の時間には換気口も閉じておくようにしなければなりません。
ちなみに、高圧洗浄で活用される水は水道水で、人体に危険なものではありません。
事前に高圧洗浄の内容についても居住者に告知しておき、洗浄水の安全性について認識しておいてもらうことも重要になります。
バルコニー・ベランダの片付け
マンション大規模修繕の工事期間においては、マンションの外観周辺に足場が設置され、足場に作業員が移動して工事するため、バルコニーやベランダに置いてあるものは片付けておかねばなりません。
普段ならば、物干しざおやハンガー、植木鉢、サンダルなどが置いてあるご家庭が多いと思いますが、出したままにしていると工事を進めることができません。
場合によっては、高圧洗浄によって水が当たって壊れてしまうことや、作業員が気づかずに踏んでしまうようなことも考えられます。
そのようなことから、どんなに小さなものでも自室に片付けるように、しっかりと周知しておくことが重要です。
車両に対する洗浄水の飛散防止
マンションの敷地内に駐車場があるような場合には、洗浄水が飛散して車両にかかってしまうようなことも想定できます。
そのため、車両用のカバーをかける必要がありますが、車両が傷つかないか気になる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、作業員は注意して車両にカバーをかけているのですが、気になる方については一時的に車両を外に移動させておく必要があります。
また、カバーがついている状態で車両を活用する場合には、どうしてもカバーを外さなければならず、戻った際には着けなおさねばなりません。
そのようなことから、車両の取扱いについても事前に告知して、対応方法について検討しておく必要があるのではないでしょうか。
マンション外壁の高圧洗浄の作業時間と水道費用について
マンションの修繕工事において、高圧洗浄の作業時間がどれくらいかかるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。
また、高圧洗浄で使用する水は、マンションの水道を活用することになりますので、水道費用についても知りたい方は少なくないでしょう。
そこでここでは、マンションの高圧洗浄工事にかかる作業時間と共に、水道費用の目安についてもご紹介していきましょう。
高圧洗浄の作業時間と乾燥期間
高圧洗浄は、マンションの規模にも寄りますが、早くとも半日~丸1日程度の時間をかけて、外壁にこびりついた汚れをしっかりと落としていきます。
高圧洗浄機を活用すると、短時間で済むようなイメージがあるかもしれませんが、じっくりと洗浄しなければならないことがお分かりになるのではないでしょうか。
さらに、洗浄後にはすぐに次の工程に進むのではなく、十分に乾燥させたうえで施工することになり、乾燥時間として12時間から丸1日かけることになります。
そのため、高圧洗浄から乾燥期間を含めると、1日半から2日程度が必要になります。
高圧洗浄の水道料金の負担は?
マンションの外壁を高圧洗浄機で丸洗いするとなると、「相当な水道代になるのでは?」とイメージされている方も多いのではないでしょうか。
外壁への高圧洗浄は、マンションの水道を活用して行うことになりますから、水道代金はマンション負担となります。
高圧洗浄機でおおよそ使う水の量は、1分間で約12~15.6リットル程度であると言われていますので、15リットルと仮定すると1時間で900リットル、8時間フル稼働すると7,200リットル活用することになります。
水道料金は各自治体によっても異なり、マンションの規模によっても違うので正確にお伝えするのは難しいですが、高圧洗浄機1台を稼働させた場合には2,000円程度、複数台を同時に稼働させることがありますので5,000円~6,000円程度になるのではないかと考えられます。
まとめ
マンションの高圧洗浄を中心に、必要性や洗浄方法、注意点、作業時間、水道費用などについて詳しくご紹介しました。
マンションの大規模修繕工事において高圧洗浄は、外壁塗装や外壁タイルの修繕、下地処理、シーリング打ち替えなどにおいて、欠かせない工程となっています。
そもそも外壁には汚れやホコリなどが蓄積されており、さらには劣化した塗膜なども付着していることから、質の高い修繕工事を行うためには外壁を綺麗にしておく必要があります。
そのため、マンションの周囲に足場を設置し、高圧洗浄機を用いることによって、高所でも隅々まで洗浄作業を行うことができ、修繕のために必要な状態にすることが可能です。
ただ、洗浄水が飛散する可能性もあることから、マンションの住民には事前に告知しておき、対策を講じたうえで執り行う必要があります。
そのため、マンションの大規模修繕工事を検討しているのであれば、地元に根付いて営業活動している大規模修繕専門店に相談しながらアドバイスを受けると良いでしょう。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00~20:00)』までお気軽にお問合せしてください。
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