アパート・マンション修繕工事は、計画から施工、完了後まで数年にもわたる可能性のある大きな工事です。
マンション住民の方々が日常生活を営む中での工事になりますから、何かと負担になってしまう工事であることは間違いありません。
そのため、どうしてもクレームやトラブルが生じやすいと言えるのです。
ただ、円滑に工事を進めていくためには、どのようなクレームやトラブルが考えられるのか把握し、それらに対してしっかりと対策を講じておくことが大切です。
そこでここでは、アパート・マンション修繕工事でのクレームについて、よくみられるトラブル事例なども交えながら、三重県津市・松阪市・名張市のアパート・マンションアパート・マンション修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。
アパート・マンション修繕によくあるクレーム・トラブルと対策法
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アパート・マンション修繕は長期間の工事で、しかも工事費用がとても大きく、さらには居住者が生活している中で施工されることになるため、さまざまなクレームやトラブルが想定されます。
実際によく耳にするクレームやトラブルの中から、
- 修繕積立金の不足
- 修繕委員会でのトラブル
- マンションの居住者によるクレーム・トラブル
- 近隣住宅によるクレーム・トラブル
- 施工業者とのトラブル
の5つにポイントをまとめてみました。
詳しくご紹介していきましょう。
修繕積立金の不足
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マンションのアパート・マンション修繕工事の費用は、マンションの規模にもよりますが、数千万円から1億円以上もの費用が必要になるケースも珍しくありません。
そのため、長期修繕計画をもとに、マンションの居住者から修繕積立金を徴収して、積み立てていくことが一般的となっています。
しかし、いざ工事に取り掛かる場面になって、修繕積立金が不足し、工事が計画通りに進められないという事態に陥るケースが少なくありません。
修繕積立金が不足してしまう理由として、
- 居住者による修繕積立金の滞納
- 長期修繕計画の不備
といったものが挙げられます。
費用不足に陥ってしまった場合の対処法として、
- 修繕積立金の追加徴収や値上げ
- アパート・マンション修繕の工事内容の見直し
- 金融機関から融資を受ける
などといったものが考えられます。
計画通りにアパート・マンション修繕を進めていく場合には、一時金を追加徴収することや毎月の修繕積立金の値上げによって賄うことができます。
一時金の追加徴収は資金を早期に徴収でき、毎月の修繕積立金の値上げであれば、できる限り負担を抑えて徴収することができます。
ただ、いずれにおいてもマンション居住者の負担が増えることには間違いないことから、説明会を開催するなどして、十分に経緯を説明したうえで納得を得なければなりません。
工事内容を見直して、工事費用を最低限にまで抑えてしまう、といった対策も考えられます。
優先順位の高い修繕を優先し、低いものは次の修繕時に回してしまうことによって、工事費用を抑えることができます。
ただし、修繕箇所が多い場合には、計画の見直しがかなり困難になることも少なくありません。
金融機関から融資を受けて補填してしまうことも考えられます。
工事の準備段階で資金が不足しているような場合には、融資によって工事をさらに進めることが可能になります。
ただし次回の修繕工事のための修繕積立金から返済していくことになりますから、次回も資金不足になってしまう可能性があります。
そのようなことから、うまくメリットを活かしながら、対策を講じていくことが重要になります。
修繕委員会でのトラブル
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アパート・マンション修繕工事にあたって、マンションの管理組合を中心に『修繕委員会』を設置し、工事の計画や施工業者の選定、施工業者との打ち合わせなどを行っていきます。
修繕委員会のメンバーはマンション住民によって構成されることになり、建築や法律に詳しい方を中心にメンバーを募り、理事会の理事も含めて立ち上げます。
ただし、実際に修繕委員会のメンバーを募っても、なかなか思うように集まらないのが現状です。
また、メンバーが集まったとしても、委員会には仕事の都合などで欠席されることもあり、大事な計画の立案がまとまらないということも多いのです。
マンションの管理会社などに助けを求める形になることが多いのですが、丸投げしてしまった結果、工事費用が高くなってしまったというケースも少なくありません。
そのようなことから、修繕委員会の立ち上げはとても重要な意味を持つものであると言えます。
修繕委員会を立ち上げて、うまく機能させるには、
- 5人から10人程度のまとめやすい人数で委員会を構成する
- 幅広い年代からメンバーを選出して公平性を保つ
- 第三者の立場として専門機関に参加してもらう
などといった対策が考えられます。
特に公平性を保つ意味で、幅広い年代で構成するのが大事で、年代が偏らないように構成するようにしましょう。
マンションの居住者によるクレーム・トラブル
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マンションのアパート・マンション修繕工事は、マンションの居住者が生活する中で行われることになりますから、住民からのクレームと共にトラブルも生じがちです。
工事が始まると足場の設置からスタートし、この段階からさまざまなクレームが想定されます。
- 騒音や振動が耐えられない
- ニオイで気分が悪くなった
- ホコリで洗濯物が外に干せない
- 従業員の作業によってカーテンが開けられない
- 足場からの空き巣被害
といった内容は、実際に少なくないクレームです。
アパート・マンション修繕工事はマンションの規模にもよりますが、数か月から1年以上にもなりますので、居住者に対しては工事に取り掛かる前から十分な説明が必要になります。
また、工事が始まってからストレスにならないように工事を進めていくためには、騒音や振動、ニオイ、ホコリなどが生じやすい工事の際には、周知しておくことが大切です。
例えば、塗装工事を始める際には、ニオイの発生が懸念されるために、時間や場所などを周知しておくことで、クレームやトラブルを軽減させることができます。
工事を施工していない夜間に対しても対策が必要になります。
足場からの空き巣被害は、実際にさまざまなマンションで起こっています。
従業員が作業していない夜間は、高い階でも簡単に侵入することができますので、窓の防犯対策を呼びかけることが重要になります。
施工業者による防犯対策としては、『足場の出入り口の施錠』『防犯センサーの設置』『防犯カメラの設置』などが講じられます。
警察庁の調べによると、空き巣に多いケースは『窓からの侵入』で、ガラス破りがもっとも多いと報告されています。
そのため、簡単に割れないように防犯用のフィルムを設置してもらうなど、各家庭でも防犯対策を講じてもらうことが大切です。
近隣住宅によるクレーム・トラブル
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アパート・マンション修繕工事が始まると、居住者だけではなく近隣住民からのクレームやトラブルも発生してしまうことがあります。
居住者のクレームと同様に、
- 騒音や振動、ニオイ
- ホコリで洗濯物が干せない
- 工事車両や従業員の出入りが迷惑
などといったクレームが発生しやすいでしょう。
一般的には施工会社がマンション周辺の住宅に伺い、挨拶と共に工事の説明を行います。
ただ、工事が始まる前に、居住者と同様に近隣住民に向けた説明会も必要で、理解してもらうように丁寧に説明することが大切です。
また、不安なく工事期間を過ごすことができるように、管理組合の連絡先を伝えておくと共に、対応窓口を設置しておくことが大切です。
クレームやトラブルが発生した際にはいち早く対処できるよう、施工会社にクレーム内容を伝えるようにしましょう。
何よりも大切なのは日常的なコミュニケーションであり、日ごろから良好な関係をつくり上げておくことが、クレームやトラブル対策としてもっとも重要なポイントであると言えます。
施工業者とのトラブル
アパート・マンション修繕工事は施工業者とトラブルになることも考えられます。
そのため、計画段階での施工業者選びはとても重要であると言えるでしょう。
どのようなトラブルが考えられるのか、まとめてみると、
- 工事費用の追加請求
- 工事の大幅な遅延
- 完成後の施工不良
- 施工会社の倒産
といったものが挙げられます。
アパート・マンション修繕工事は入念な調査のもとに進められるものですが、劣化症状については目視によって確認するケースも多く、また配管や給水ポンプなどの損傷など、工事を始めなければ分からないものもたくさんあります。
そのため、足場を設置して細部の確認をした際に、新たな修繕箇所が判明するケースも少なくないのです。
余裕を持った資金計画が必要にはなりますが、追加請求の工事内容をしっかりと確認しておくことも重要になります。
工事が大幅に遅延してしまい、居住者から大きなクレームが発生してしまうこともあります。
施工業者のスキルや経験が少なければ少ないほど、工事を効率よく進めることができず、大幅に遅延する可能性が高くなるのです。
そのため、施工業者の選考においては、今までにどのような工事経験があるのか確認して、選ぶことが重要になります。
完成後すぐに雨漏りやひび割れなど、施工不良を起こすようなケースも考えられます。
防水工事はおおむね10年程度の耐用年数がありますので、数年で雨漏りが生じるようであれば、施工業者による施工不良が原因だと考えられます。
多くの施工業者では、保証期間を設け、施工不良が生じた場合には適切に対応してくれます。
そのため、施工業者と契約する際には、アフターサービスについてしっかりと確認しておくことが重要になります。
もっとも大きなトラブルは、施工業者の倒産です。
稀なことではありますが、2008年のリーマンショックの頃には実際にあった話で、現在のコロナ禍においても注意が必要でしょう。
施工中に業者が倒産してしまうようなことになると、当然ながら工事ができなくなってしまいます。
新たな施工業者を探すとなると、費用がさらにかかり、しかも工期も延びてしまうことになります。
そのようなことから、施工業者を選ぶ際には、経営状況などにも着目しておくことが必要です。
アパート・マンション修繕でのクレーム・トラブルを防ぐポイント
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アパート・マンション修繕においてクレームやトラブルを防ぎ、スムーズに工事を進めていくためには、トラブルの発生を想定し、十分に防止策を講じておくことです。
ポイントをまとめてみましたのでご紹介しましょう。
トラブルの発生を想定しておくこと
冒頭から、さまざまなクレームやトラブルの事例をご紹介しましたが、他人事で捉えるのではなく、発生を想定しておくことが重要です。
工事はマンションの居住者が生活を営む中で行われることになりますので、ストレスになってしまうことは当然のことであるからです。
しかし、施工業者と管理組合がしっかりと連携して、さまざまな対策を立てておけば、突発的にトラブルが生じたとしても柔軟に対応することが可能です。
想定できるトラブル防止策を周知徹底すること
居住者や近隣住民に対して、事前の説明会で十分に修繕工事について説明し、納得が得られたうえで工事を進めることが重要です。
また、工事がスタートしてからも、事前に工事内容をしっかりと伝え、どのようなトラブルが生じる可能性があるのか想定して周知しておけば、居住者のみなさんも対策を講じることもできるでしょう。
マンション住民や近隣住民と密にコミュニケーションを取っておくことは、クレームやトラブル対策として、もっとも重要なことなのです。
安心して任せられる施工業者を選ぶこと
アパート・マンション修繕工事で、クレームやトラブルを避けるには、優良な施工業者に工事を依頼することです。
施工業者を選ぶポイントとして、
- アパート・マンション修繕工事の経験が豊富
- 地元での口コミや評判が良い
- 担当者の対応や人柄が良い
などといったものを判断材料にするといいでしょう。
経験が豊富な施工業者であれば、計画通りに工事を進めることができ、さらには工事中の住民との接し方など、クレームやトラブル対策を熟知しています。
地元に根付いて営業している施工業者で口コミや評判が良ければ、なお安心でしょう。
さらに担当者や従業員の対応や人柄が良ければ、居住者の協力も得やすくなるため、とても重要なポイントとなります。
まとめ
マンションのアパート・マンション修繕工事によくあるクレームやトラブルについて詳しくご紹介しました。
アパート・マンション修繕は半年から1年以上にもなる工事で、居住者が生活している中で行われるものですから、クレームやトラブルは生じがちです。
そのため、どのようなトラブルが発生する可能性があるのか把握しておき、必要な対策を講じておくことが重要です。
ただ、そのためには施工業者の協力が不可欠であり、管理組合と連携しながら進めていくことによって、仮にトラブルが生じた場合でも速やかに対処できます。
アパート・マンション修繕工事を検討している場合であれば、地元に根付いて営業活動しているアパート・マンション修繕専門店に相談しながら決めていくようにしましょう。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00~20:00)』までお気軽にお問合せしてください。
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