「マンションの塗装工事で養生って必要あるの?」
そのようなご質問をお聞きすることがありますが、養生は外壁塗装塗装工事での仕上がりをより美しくするためには欠かせない作業であると言えます。
ただ、マンションの居住者にとっては、窓が開けられなくなるなど、生活に支障が出る作業でもあることから、できる限り必要最低限だけにしてほしい工事なのかも知れません。
そのため、養生の必要性はもちろんのこと、塗装工事と養生の手順や流れをはじめとして、養生の方法、養生の箇所などを理解しておくことが大切です。
そこでここでは、アパートの塗装工事での修繕について、さまざまな角度から、三重県津市・亀山市・鈴鹿市・四日市市・松阪市・名張市のアパート・アパート・マンション修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。
マンションの塗装工事で行われる『養生』とは?目的や道具、箇所、懸念点を徹底解説
マンションの塗装工事や大規模修繕が始まると、マンションを取り囲むようにして足場が設置され、さらに足場の周りをはじめ、あらゆる箇所に養生が行われます。
塗料が飛散して付着することを防ぐものであり、また塗装の仕上がりにはとても重要なので、欠かせない工程のひとつとされています。
ただ、あらゆる箇所に養生を施すことによって、マンションの居住者からすれば、生活が不自由になる可能性があるということも理解しておく必要があります。
ここでは、マンションの塗装工事の際に行われる養生の目的を中心に、活用される道具や施される箇所、懸念点についてご紹介していきます。
マンション塗装の養生とは
養生とは、塗料が飛散して周りに付着してしまわないように、ネットやシート、マスキングテープなどを活用して保護してしまう作業のことを指しています。
マンションの塗装工事では、ローラーや刷毛、スプレーガンなどを活用して必要な箇所に対して塗装を行いますが、どのような塗装方法を活用しても周辺に飛散してしまうことがあります。
例えば、外壁塗装の際に窓枠やシャッターなどに塗料が付いてしまうことや、駐車してある車両や自転車、近隣の住宅などに飛び散ってしまうことも考えられます。
また、外壁に2色を活用したツートンカラーに仕上げるような場合において、色分けされる箇所からはみ出してしまうようなことがあれば、とても残念な仕上がりとなってしまいます。
さらに、塗装工事は屋根や雨樋、鉄部などさまざま箇所に必要になるものですから、塗装する箇所によっては、しっかりと養生しなければならないケースも多いのです。
ただ、マンションの塗装工事の場合においては、窓が養生されてしまい、開けられなくなってしまうことがありますから、入居者に対する告知や説明などがとても重要になります。
養生に活用される道具や箇所
マンションの外壁工事においては、足場を設置したのちに設置されるもので、基本的には塗装工事が完了して除去されることになります。
養生のために活用される道具にはさまざまなものがあり、
- 飛散防止ネット
- 養生用ビニールシート
- マスキングテープ
- テーププライマー
- マスカー
- ノンスリップマスカー
- 室外機専用シート
- カーカバー
などといったものが活用されており、用途に応じて使い分けされています。
実際に養生する箇所は、それらの大きいものから小さなものまでさまざまです。
例えば、『飛散防止ネット』は、塗装工事の開始と共に設置される足場の外側に張り巡らせるもので、近隣に飛散しないための養生のひとつです。
外壁の窓などに塗料が付かないようにするためには、養生用ポリシートをマスキングテープを活用して養生していきます。
そのほかにも、エアコンの室外機や駐車場の車・バイクなどに対しても養生することになります。
養生の懸念されるポイント
養生は、塗料の飛散による付着を防ぐためや、綺麗に仕上げるためにミスを防ぐ目的で設置されています。
そのため、仕上がりに大きな影響を与える、欠かせないものであることは十分に理解できるのではないかと思います。
ただ、懸念される点として、塗料が付着してはいけない箇所にすべて養生されるという点にあります。
例えば、窓枠や窓はそのひとつにあたりますが、マンションの入居者にとっては、換気ができなくなり、十分に日光が入ってこない要因ともなってしまいます。
外壁や屋根塗装工事の際には、扱う塗料によっては独特の臭いが立ち込めることになりますので、窓が開けられないと気分が悪くなったり、体調不良を起こしたりする可能性もあります。
ただし近年、マンションで行われる塗装工事においては、臭いの少ない水性塗料や弱溶剤塗料が活用されるケースが多くなっています。
そのほかにもエアコンや車などに養生された場合にも、工事中に活用できなくなってしまいますので、十分注意が必要です。
マンションの塗装時の養生での注意点と対処法
マンションの塗装工事に行われる養生は、塗料の飛散を防ぎ、仕上がりに大きな影響を与えるものではありますが、居住者にとって生活に不便さや不快、不自由さを感じるものになる可能性もあります。
そのため、どのような点で不便や不快、不自由さを感じることになるのか、またそのようなことからどのように対処すればいいのか理解しておく必要があります。
ここでは、養生した際の注意点とその対処法について詳しくご紹介していきます。
窓が開けられない
塗装工事中においては、窓に塗料の付着などを防ぐために、窓枠全体を養生しますので、窓の開閉ができなくなってしまいます。
つまり、室内の換気ができなくなってしまうことになり、塗装工事期間に一度も窓が開けられなくなると困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ちなみに窓が開けられなくなるタイミングは、足場の設置が完了し、足場に養生シートが設置されたのちに、窓枠に対してもビニールで養生されることになります。
これは、塗装工事前の高圧洗浄によるもので、高い水圧で外壁を洗浄することから、窓を開けてしまうと室内に水が入ってしまうためです。
しかも、塗装業者から窓の鍵をかけるように依頼されることもあります。
高圧洗浄後には塗装作業のために、養生を外されることなく工事が続きますので、1週間以上も窓が開けられない状態が続いてしまうケースもあります。
ただ、工事中でも作業の進み具合によっては、窓の開けられる箇所が出てくる場合もあります。
そのため、窓の開閉がしたい場合には、塗装業者に早めにその意向を伝えておくことが大切です。
エアコンが使用できない
養生において、窓の開閉と共に生活に支障が出てしまうのは、エアコンの室外機まで養生され、エアコンが使えなくなってしまうことにあると言えるでしょう。
特に近年では、夏はヒートアイランド現象によって暑すぎる日が多くなりましたので、エアコンを使わないと熱中症によって危険な状態になってしまうことが予想できます。
また冬においても底冷えのする日が多くみられますので、エアコンが使えないことによって、体調不良が懸念されます。
しかし、塗装工事での高圧洗浄や塗装作業時において養生されることになり、そのままの状態でエアコンを使ってしまった場合には、故障の原因になってしまう可能性があります。
そのため、近年においては、特殊な道具を用いて養生を行い、養生中においてもエアコンが使えるケースも多くなりました。
養生カバーに特殊な通気口が設けられているために、養生して塞いでいるとしても、エアコンを使っても問題ないのです。
ただ、この特殊な養生カバーについては、すべての塗装業者や専門業者が活用している訳ではありませんので、確認しておくようにしましょう。
車の移動など
マンションによっては、塗装工事期間において車の移動を求められることや、車への養生を求められることがあります。
マンション敷地内に駐車場があるような場合には、足場の搬入や設置が難しいために、工事初日から移動が必要になることもあります。
また、塗料の飛散が考えられるような場合には、養生シートが求められるようなことがあります。
ただ、新車や高級車を所有している方であれば、養生シートを掛けられることが嫌な方も多いのではないでしょうか。
もちろん傷つけるようなことがないようにカバーはビニールや不穏布のタイプになっていますが、トラブルのもとになってしまう可能性があります。
そのため、気になる方においては、一時的に別の場所に車両を移しておくようにしておくほうがいいでしょう。
マンションの塗装工事の手順と養生
マンションの塗装工事にはさまざまな工程があり、それぞれの工程の中に養生も含まれています。
ここでは、塗装工事の手順を説明しながら、どのように養生され、どのタイミングで撤去されるのかご紹介していきましょう。
足場の設置
マンションの外壁や屋根塗装においては、まずマンションの周りを取り囲むようにして足場を設置します。
足場はマンションの高い位置において、塗装業者の職人が作業するスペースになるもので、塗装の品質を最大にまで高め、しかも安全に施工するために欠かせないものです。
すべての工程において必要となるものですから、塗装工事が完了するまで設置し続けることになります。
飛散防止ネットの設置
足場の設置が完了すれば、同時に足場を取り囲むように飛散防止ネットを設置します。
この飛散防止ネットは養生のひとつで、塗料や下地処理などでのホコリや外壁材の破片などの飛散を防ぐために設置されます。
飛散防止ネットの種類にもいろいろなものがあり、大規模修繕で活用されるものは主に風通しの良いメッシュシートになっています。
通気性があるため、臭いが充満しにくく、透過性も高いため室内での圧迫感も軽減できるメリットがあります。
養生シートの設置
飛散防止ネットの設置が完了すると、塗装のための工程が進んでいくことになりますから、付帯部や窓、室外機、給湯器、車両などに対して養生シートを設置することになります。
次の工程の高圧洗浄では高い圧力の水を用いて洗浄しますので、水がかかっても大丈夫であるように、ビニールシートなどを用いて養生します。
さらに、下地処理においてはホコリが飛散する可能性があり、その次の塗装作業においては塗料が飛散する可能性がありますから、しっかりと養生しておく必要があるのです。
塗装業者によっては、エアコンの室外機や給湯器などについては、吸気口を塞がずに専用のカバーを用いるケースが増えており、通常通りに使用することができます。
ただ、すべての専門業者が用いている訳ではありませんので、確認しておくことが大切です。
高圧洗浄・下地処理・塗装工事
養生が完了したら、塗装のための工程に進んでいきます。
まず、専用の高圧洗浄機を活用して、外壁をしっかりと洗浄し、付着している汚れを落としていきます。
家庭用高圧洗浄機よりも高い水圧を利用して洗浄しますので、飛散防止ネットがないと近隣にまで水が飛散する可能性があり、養生シートがなければ濡れてはいけない部分に水が入り込み、設備を破損させてしまう可能性があるのです、
下地処理は、塗装前に外壁材そのものを整える作業で、高圧洗浄で落ちなかった汚れや錆びを落とすことや、ひび割れの補修などを行います。
この工程によってホコリが飛散してしまう可能性がありますが、養生しているために問題ありません。
下地処理が完了すれば、塗装作業となり、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを基本としています。
塗装作業においては、塗料が飛散してしまう可能性があり、塗装しない箇所に塗料が付着することも考えられますから、養生が重要な意味を持っています。
養生の撤去
塗装作業が完了すれば、養生シートを綺麗に除去していきます。
この際に、塗装した塗膜が剥がれないように、丁寧に取り除いていきます。
さらに足場に設置している飛散防止ネットも撤去していきます。
足場の撤去
養生の撤去が完了すれば、足場を解体し、工事完了となります。
まとめ
マンションの塗装工事での養生を中心に、目的や道具、箇所、懸念点、工程の流れなどについて詳しくご紹介しました。
養生の必要性について疑問を感じる方は多いのですが、外壁塗装塗装工事での仕上がりをより美しくするためには欠かせない作業工程の一つとなっています。
ただ、塗装工事中においては、塗料の臭いが立ち込めてしまい、生活に支障が出る可能性もありますから、養生に対して懸念されている方は少なくありません。
しかし、近年では臭いが軽減されている塗料を活用し、塗装工事中でもエアコンが活用できる専用のカバーで養生されるケースも増えています。
マンションの修繕や大規模修繕工事において養生について気になる点があれば、地元に根付いて営業活動している大規模修繕専門店に相談しながら決めていくようにしましょう。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00~20:00)』までお気軽にお問合せしてください。
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