アパートの外壁塗装に取り組みたいものの、トラブルやクレームが気になる大家さんも多いのではないでしょうか。
外壁塗装が始まると建物の周辺に足場を設置して取り囲み、臭いや騒音、作業員の出入りなどによって、近隣とのトラブルや居住者からのクレームになることも少なくありません。
ただ、アパートの外壁塗装は、美観を取り戻し、外観のイメージが良くなるため、居住者の満足度向上や入居希望者を増やす重要な取り組みです。
そのため、トラブルやクレームが生じないようにうまく対策や準備をしておくことが大切です。
そこでここでは、アパートの外壁塗装時のトラブルやクレームについて、その内容や対処法、工事後にやるべきことなどを踏まえ、三重県津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市のアパート・マンション大規模修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。
アパートの外壁塗装で注意すべきトラブルやクレームとは?
アパートの外壁塗装は、建物の規模にもよりますが3週間から1か月程度かかる工事となり、その間、居住者や近隣の方にはどうしてもご迷惑をおかけすることになります。
ただだからといって外壁塗装に取り組まないのは、アパートの外観がどんどん古びた印象になり、建物自体の損傷も生じるため、資産価値を低下させることに繋がります。
確かに、外壁塗装ではトラブルやクレームの事例が少なくありませんが、うまく対策を講じておくことによって、回避することも可能です。
むしろアパートがきれいになると、居住者の満足度は向上し、近隣の居住環境も向上することから、喜ばれる取り組みになります。
それではなぜトラブルやクレームが発生するのか、どのように回避させればいいのか、詳しくご紹介していきましょう。
なぜトラブルやクレームが発生するの?
アパートの外壁塗装において、どのような内容のトラブルやクレームが多いのかと言うと、
- 騒音
- 臭い
- 作業員の出入り
にまとめることができます。
ただし、結論から申し上げますと、対策しようのないものではなく、回避させることや軽減させることは十分に可能です。
確かに、足場を設置する際や、高圧洗浄の作業時には騒音が発生しますし、塗装作業中には臭いが周りに充満してしまいます。
また、作業時間である日中には作業員が出入りしますので、慌ただしくなることや、プライバシーが気になることは多くなるでしょう。
しかし、これらの懸念点の中には、注意することによって回避できるようなものもありますし、事前に告知しておくことによって、居住者や近隣住民が心構えしておいてくれる可能性も高まります。
そのようなことから、トラブルやクレームを気にして、外壁塗装に取り組まないと、どんどん資産価値を低下させることに繋がってしまうため得策ではありません。
トラブルやクレームを回避させる考え方
トラブルやクレームの原因として挙げられる『騒音』『臭い』については、塗装工事が始まって終了するまで、ずっと続くわけではありません。
例えば騒音においては、外壁塗装工事が始まったと同時に設置される足場の組み立て時や、終了時に足場を解体する際に、トラブルやクレームが集中しています。
ただ、足場の組み立てや解体は共に1日ずつで完了するケースが多く、工事日程を明らかにして、居住者や近隣住民に説明しておけば、ほとんどの場合、大きなトラブルにはなりません。
さらに『臭い』においては、塗料を活用する間だけになります。
塗装作業は、塗料を下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り重ねることになり、その日程の際に塗料の臭いが気になるようになります。
ただ、塗料を扱う日程は塗料を扱う3日程度ですし、また塗料を特有の臭いのする溶剤塗料を避け、水性塗料を活用することによって回避することが可能です。
また、『作業員の出入り』については、作業員同士の打ち合わせの声などに注意し、作業中においては居住者のプライバシーに留意するなどによって、回避できる部分もたくさんあります。
確かに作業中においては、作業員同士が打ち合わせをするような場面がありますが、声のトーンに注意することや、少し離れた場所で行うなど、対策を講じることができます。
足場を設置して作業していると、ベランダの外に作業員が作業のために行き来しますが、部屋の中を見るようなことをせず、また居住者に対して作業期間中にカーテンを閉めてもらうなどすれば、回避できるのではないでしょうか。
このようにさまざまなシーンにおいて、どのようなトラブルやクレームが考えられるのかピックアップしておけば、対策を講じることができるのです。
専門業者と一緒に対策を
アパートの外壁塗装に取り組む専門業者は、今までにおいても同じようなケースをたくさん経験していますので、どのような対策が必要なのか理解しています。
外壁塗装を検討しているものの、トラブルやクレームを気にしているのであれば、まずは専門業者の担当者に相談してみることをおすすめします。
戸建て住宅とは違い、アパートの場合においては、大家さんとの打ち合わせの中で決定したことは、必ず居住者にも工事内容を告知することになります。
また必要に応じて、居住者や近隣住民に対して、一件一件訪ねて工事のお願いに上がるようにし、どのような懸念点があるのか、それに対してどのように対策しているのかお伝えすることがほとんどです。
さらに、工事完了後には、居住者に対して完成したご報告を行い、ご協力いただいたことに対してお礼の言葉をお伝えすることになります。
トラブルやクレームの原因となるものに対して対策を講じるだけではなく、丁寧な説明や挨拶によって、懸念される部分も軽減できるようにしているのです。
そのようなことから、まずは専門業者に相談するようにし、どのような点に対して懸念しているのか伝え、一緒に対策を講じていくといいでしょう。
アパートの外壁塗装でトラブルになりがちな原因
アパートの外壁塗装においては、トラブルやクレームの原因となるものが存在しますので、対策を講じるためには、どのような原因が考えられるのか理解しておくことが重要です。
ここでは、どのような作業においてトラブルが生じているのか、具体的な事例を用いてご紹介いたしましょう。
足場の設置時の騒音
外壁塗装が始まると、アパートの建物の周りを取り囲むようにして、作業員が作業をするための足場を設置することになります。
足場は、鉄製の部材を組み合わせることによって作られるもので、鉄製であるがゆえにトラックの積み下ろし作業時や、設置・解体時に生じる音が、騒音の原因となってしまいます。
足場の設置は塗装工事が始まると同時に、解体においては塗装工事の終了時に行われますので、主に初日と最終日の作業となります。
プライバシーや防犯上の問題
上記の通り、アパートの外壁塗装では建物の周りに足場を設置されることになり、その中で作業員が行き来して作業することになりますから、居住者のプライバシーが損なわれるといった懸念点があります。
さらに言いますと、足場によってアパートを取り囲むことから、周りから見えにくくなり、さらには足場を使えば上階にも容易に上がることができますので、防犯上の問題も考えられます。
プライバシーに関して言えば、もちろん作業員は部屋の中を覗き見するようなことはなく、居住者に対して配慮しながら作業を行うことになります。
防犯上の問題については、作業時間外においては足場に入れないようにすることや、防犯カメラを設置するなど、対策が講じられることになります。
高圧洗浄での機械音、水の飛散
アパートの周囲に足場が設置されると、最初に行われる工事の工程は外壁の洗浄であり、高圧洗浄機を用いて外壁の汚れを落としていきます。
この工程の際に用いられる高圧洗浄機は、家庭用のものではなく専門業者が活用するプロ用のもので、高い水圧にて洗浄できますので、汚れをしっかり落とすことができます。
ただ、どうしても作業時においては機械音が生じることになり、さらには水を活用するために、周りに水が飛び散ってしまう可能性があります。
高圧洗浄においては1日だけで完了することがほとんどで、また水の飛散を防止するために、足場の設置時に専用のシートで覆うことになります。
作業員・車両の出入り
アパートの外壁塗装工事が始まると、完了するまで作業員が作業することになり、さらには資材の運搬などのために、車両も出入りすることになります。
作業時において、作業員同士の打ち合わせの声が気になることや、足場を移動する作業員によってプライバシーに対する懸念、人の出入りが多くなるために防犯上の問題も挙げられます。
車両の出入りについては、足場の設置や解体時をはじめ、塗料や資材などを運搬する際に活用されるトラックなどが出入りし、通行の邪魔になることや事故などが懸念されることになります。
塗料の臭い、塗料の飛散
洗浄作業が終了すると、塗料を活用して塗装作業が行われることになりますが、この作業工程においては塗料の臭いが気になることや塗料が飛び散ってしまうことが懸念されます。
外壁塗装で活用される塗料には、特有の強いシンナー臭がするものがあり、この臭いによって気分や体調を崩されるような方もおられます。
そのようなことから、臭いのマイルドな弱溶剤塗料や、特有な臭いが少ない水性塗料を活用するケースがほとんどとなりました。
塗装作業時においては、周りに飛び散ってしまう可能性があるため、足場の周囲にはシートで覆っておき、付着してはいけないエアコンの室外機などには養生されることになります。
換気ができない、エアコンが付けられない
足場を設置して高圧洗浄や塗装作業を始める前には、水が室内に入ってしまわないように各部屋の窓や、塗料が付着しないようにエアコンの室外機などに養生されることになります。
高圧洗浄や塗装作業中においては、このような状態になるために、居住者に対しては窓を開けないようにお願いすることになります。
高圧洗浄や塗装作業の数日間ではありますが、この間には窓を開けて換気することができず、塗装作業中には臭いがこもってしまう可能性もあります。
また、室外機も養生してしまうためにエアコンが付けられない可能性がありますので、夏場や冬場にはとても困ってしまうことになります。
そのようなことから、外壁塗装の時期を検討することも重要になってきます。
アパートの外壁塗装でのトラブルやクレームを回避するためにできること
- 居住者への調査
- 入居者や近隣への事前告知
- 施工後の入居者や近隣への挨拶
冒頭から、アパートの外壁塗装でのトラブルやクレームの原因や対策についてご紹介しましたが、その他にも回避するためにできることがあります。
居住者への調査
『居住者への調査』として、外壁塗装に求めているものをお聞きしてはいかがでしょうか。
外壁塗装の工事に対する負担は生じるものの、アパートがきれいになることについては、居住者の誰もが望んでいるはずです。
入居者の年齢層などに合わせてデザインすれば、今後も住み続けたいという満足度に繋がる可能性があります。
入居者や近隣への事前告知
外壁塗装に取り組む際には、必ず入居者に対してどのような工事なのか、いつどの工程が行われるのか、どのような点が懸念されるのか、しっかりとお伝えしておくことが大切です。
さらには、近隣に対しても、工事内容と共に、騒音や臭い、作業員の出入りなどについての説明をしておかねばなりません。
逆に言えば、しっかりと事前告知しておくことによって、居住者や近隣の方も自分なりに対策を講じられますので、大きなトラブルやクレームを避けることに繋がります。
施工中や完了後の入居者や近隣への挨拶
工事途中や工事完了後においても、ご迷惑をおかけしていないか、入居者や近隣への挨拶は欠かさないようにするのが大切です。
このような丁寧な対応によって信頼を築くことができますし、トラブルやクレームを避けて円滑に工事を進めることにも繋がるのです。
まとめ
アパートの外壁塗装時のトラブルやクレームについて、その内容や対処法、工事後にやるべきことなどを踏まえ、詳しくご紹介しました。
外壁塗装においては、騒音や臭い、作業員の出入りなどが原因となって、トラブルやクレームになるケースがありますが、それぞれに対策や回避する方法があります。
塗装工事中においてどのような懸念点が考えられるのかピックアップしてみて、専門業者とともにその対策について考えてみることが大切です。
外壁塗装は、アパートの資産価値を維持させるためにとても重要な取り組みになりますので、トラブルやクレームを気にして施工しないことは得策ではありません。
アパートの外壁塗装でのトラブルやクレームについてお悩みであれば、地元に根付いて営業活動している大規模修繕専門店に相談しながら、どのような対策を講じるか決めていくようにしましょう。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00~20:00)』までお気軽にお問合せしてください。
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