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マンションの陸屋根とは?屋根材や管理方法、メリット・デメリットについて徹底解説

マンションの『陸屋根』とは、ビル建物特有の屋根のことで、傾斜のない屋根のことを指しています。

 

陸屋根の『陸』とは、地面のように水平を表しており、戸建て住宅のような傾斜のある屋根ではないため『平屋根』と呼ばれることもあります。

 

一般のマンションであれば、テラスや庭、家庭菜園などのスペースとして利用されているケースが増えており、高層階のマンションや建物ではヘリポートが設置されているケースも存在します。

 

それではなぜ、戸建て住宅のように傾斜のある屋根を設置しないのでしょうか。その理由として、マンション特有の事情が存在するのです。

 

この記事では、マンションの陸屋根を中心に、陸屋根にするメリット・デメリット、屋根材、メンテナンス方法などを踏まえ、三重県津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市のアパート・マンション大規模修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。

 

 

マンションの陸屋根とは?

マンション 陸屋根

マンションの陸屋根とは、マンションやビルなどの建物に見られる平らな屋根のことを指しており、建物の特徴や性質にマッチしているため採用されています。

 

傾斜の屋根とは違った管理が必要になりますので、適切な方法でメンテナンスに取り組んでおかねばなりません。

 

ここでは、陸屋根の特徴についてお伝えし、屋根材やメンテナンス方法についてもご紹介していきましょう。

 

マンションが陸屋根である理由

マンション 陸屋根

マンションは、戸建て住宅などに見られる傾斜のある屋根ではなく、陸屋根となっています。

その理由として、

①土地の有効活用のため

②建物自体が重くなりすぎないよう

③管理のしやすさ

④屋上の有効活用のため

 

といったものが挙げられます。

 

マンションの管理上においても、このような理由やメリットについて十分把握しておく必要があります。

 

特に、陸屋根においては防水槽が形成されており、定期的にメンテナンスや修繕が必要であるため、どのように管理していかねばならないのか考えておかねばならないのです。

 

防水槽に劣化や損傷が生じてしまうと、その箇所から雨漏りすることや内部の腐食を引き起こしてしまうために、十分注意が必要です。

 

また近年においては、屋上を居住者のために有効活用しているケースが増えており、他のマンションとの差別化にも繋がっています。

 

居住者の生活を快適にできる取り組みも可能であることから、陸屋根に着目しながら、その可能性について考えてみるといいでしょう。

 

詳しくは後述しますので、そちらも参考にご覧ください。

 

マンションの陸屋根に活用されている屋根材

マンション 陸屋根

マンションの陸屋根には雨漏りや内部の腐食を生じさせないように、さまざまな素材を活用して防水槽を形成しています。

 

  • ウレタン防水
  • FRP防水
  • シート防水
  • アスファルト防水

 

ウレタン防水は、マンションの陸屋根でもっとも採用されている工法で、耐水性を備えたウレタン防水材を塗布して陸屋根を形成していきます。

 

ウレタン樹脂を、下地や専用のシートの上に塗布することによって防水層が形成できますので、屋上の複雑な形状や凸凹している箇所にも柔軟に適応します。

 

FRP防水とは、液状のポリエステル樹脂にガラス繊維を組み合わせて防水層を形成する工法のことで、高い防水効果が期待できます。

 

早く乾燥するため、1日の工程で施工完了するケースがほとんどで、軽量であるために重量が気になる高層マンションなどでの採用が多くなっています。

 

シート防水とは、耐久性に優れた塩化ビニルシートやゴムシートを使用し、接着剤やビスなどで固定して、陸屋根に防水層を形成する工法です。

 

シートを下地に貼り付けていくというものですから容易に施工でき、シートの厚みがあるため、ひび割れている場所でも施工可能です。

 

アスファルト防水は、ルーフィングシートに液状のアスファルトを染み込ませて使用する、昔ながらの施工方法によって防水層を形成していきます。

 

耐久性に優れていますが、火気の使用やニオイの発生のために、近年では採用されるケースが少なくなっています。

 

マンションの陸屋根の管理方法とタイミング

マンション 陸屋根

マンションの陸屋根の管理については、普段から劣化や損傷などの状況を確認するようにし、気になる症状があれば速やかにメンテナンスするようにします。

 

チェックしておくべき状況についてまとめると以下の通りです。

 

  • 排水口が詰まっていないか
  • 表面に色あせやひび割れ、浮きが生じていないか

 

陸屋根は、雨が降り注いでくると傾斜によって排水口に流れるようになっており、うまく排水できるようになっています。

 

ただ、定期的に掃除しておかないと、埃やゴミ、落ち葉などによって上手く流れないようになってしまい、雨水が流れなくなって溜まってしまいます。

 

防水槽が形成されているとはいえ、プールのように水を貯めておくことはできませんので、カビや苔が発生することや、表面の劣化に繋がってしまいます。

 

また、陸屋根は太陽の紫外線をまともに受ける箇所であり、さらには風雨などの影響もありますから、防水槽の表面に色あせやひび割れ、浮きなどといった劣化や損傷が見られるようなこともあります。

 

防水槽にはその表面にトップコートと呼ばれる保護剤が塗装されており、自然環境から防水層を守っています。

 

ただ、トップコートも経年によって劣化してしまい、少しずつ劣化症状や損傷が見られるようになってしまうのです。

 

そのため、定期的にトップコートの塗り替えを行っておき、防水槽そのものが損傷してしまわないように、保護しておかねばならないのです。

 

ただ、マンションによっては陸屋根に登るのはかなり危険なケースもありますので、定期的な点検も含め専門業者に相談しておくことがいいでしょう。

 

 

マンション陸屋根のメリット

マンション 陸屋根

マンションにおいては、土地の有効活用や管理のしやすさ、屋上の有効活用のために陸屋根が採用されています。

 

一般的には居住者が自由に立ち入りすることはできませんが、近年においては安全を確保した上で、有効活用されるマンションも見られるようになりました。

 

太陽光パネルを設置してエネルギー効率を良くすることや、家庭菜園やガーデニングスペースなどで提供するなど、付加価値として差別化が図られているケースも増えているのです。

 

そこでここでは、マンション陸屋根のメリットについて、詳しくご紹介していきましょう。

 

①土地の有効活用ができる

マンション 陸屋根

マンションでは多くの場合、土地が限られている中で、建物を高くすることによって限られた土地を有効活用するため、陸屋根になっています。

 

マンションのように高層の建物は、より多くの住居やオフィススペース、テナントなどを提供し、多くのニーズに応えなければなりません。

 

特に都市部の場合では、限られた土地の中でも、専有面積を確保するために建物を高くしなければならず、有効活用のために陸屋根が採用されているのです。

 

②建物自体が重くなりすぎない

マンションのように高層建築物を建設するには、建物の重量を支えるための強固な基盤が必要になるため、建物自体が重くなりすぎないように、建物の構造を軽量化する必要があります。

 

傾斜のある屋根を持つ建物の場合、屋根の重みを支えるための強固な構造が必要になりますが、平らな陸屋根を持つ建物であれば、軽量化することができるのです。

 

陸屋根は、軽量な材料で構成されている場合が多く、また、傾斜がないため、建物の構造をよりシンプルにすることができます。

 

③管理がしやすい

マンション 陸屋根

マンションに傾斜のある屋根を設置する場合、屋根の上での作業やメンテナンスが危険を伴う可能性があるため、平らな陸屋根が採用されています。

 

傾斜のある屋根は、高さがあり、急な傾斜があるため、作業員が転落する危険性があり、さらには、雨水や雪が流れ落ちるため、滑りやすくなってしまいます。

 

平らな陸屋根であれば、作業員が安全にメンテナンスすることができ、いつでも出入りできることから、管理がしやすいと言えるでしょう。

 

④屋上を有効活用できる

マンション 陸屋根

近年では、マンションの陸屋根において、屋上庭園や屋上緑化によって、スペースの有効活用やヒートアイランド現象などの対策のために活用されるケースが増えています。

 

さらには、太陽光パネルや空調機器などの設置に適しているため、マンション全体でのエネルギー効率を高める目的として活用されることもあります。

 

一般的には、居住者に対して立ち入ることのできないケースがほとんどですが、安全性を確保した上で、解放されているケースも増えています。

 

屋上菜園やバーベキュースペース、中にはドッグランとして利用できるようなマンションも見られます。

 

 

マンション陸屋根のデメリットとその対策

マンション 陸屋根

マンションの陸屋根にはさまざまなメリットがありますが、その反面でデメリットも存在します。

 

ただ、いくつかあるデメリットも対策を講じることによって、デメリットを解消することができますし、マンションのアピールポイントに変えることも可能です。

 

ここではマンション陸屋根に見られるデメリットとその対策について、詳しくご紹介していきましょう。

 

①水はけが悪く、雨漏りの原因になってしまう

マンション 陸屋根

マンションの陸屋根は、戸建て住宅の傾斜のある屋根とは違い、どうしても水はけが悪くなってしまう点がデメリットと言えます。

 

傾斜のある屋根であれば、雨が降るとそのまま雨水が流れ、雨樋に流れ込んで地上にまで排水させることができます。

 

陸屋根においても、上手く流れるように傾斜にして、排水口に雨水が集まるようになっていますが、どうしても平らであることから水が溜まってしまう可能性があります。

 

特に、埃やゴミなどによって排水口が詰まってしまうと、どんどん水が溜まってしまうことになりますから、その箇所にカビや苔が発生し、ついには表面に劣化や損傷が見られるようになります。

 

そのようなことから、陸屋根は定期的に点検が必要で、雨漏りが生じないように防水槽のメンテナンスも重要になります。

 

②最上階が蒸し暑くなってしまう可能性が

マンション 陸屋根

マンションの陸屋根には、その内側に断熱材が施されていることが多くなっていますが、どうしても太陽からの熱を吸収してしまうために、最上階が蒸し暑くなってしまう傾向にあります。

 

特に近年の夏は、かなり高い温度上昇が見られているために、最上階のエアコン効率が悪くなってしまう可能性があります。

 

そのようなことから、その対策として屋上緑化に取り組むケースや、トップコートに遮熱塗料を活用して、表面温度が高くならないように工夫するケースが増えてきました。

 

特に、賃貸マンションにおいて陸屋根の管理をする場合、居住者の快適性を高めることを念頭に取り組めば、他のマンションとの差別化にも繋がります。

 

屋上緑化や遮熱塗装はエアコン効率が良くなり、電力コスト削減にも繋がることから、マンションのアピールポイントとなるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

マンションの陸屋根を中心に、陸屋根にするメリット・デメリット、屋根材、メンテナンス方法などを踏まえ、詳しくご紹介しました。

 

陸屋根とは、マンションの屋上に見られる平らな屋根のことであり、マンションの特徴や性質を活かして陸屋根にされるケースがほとんどです。

 

マンション管理の視点で言えば、陸屋根であるため管理がしやすく、屋上を有効活用することによって居住者の快適性の向上に繋げることもできます。

 

陸屋根には防水槽が形成されており、ウレタン防水やFRP防水、シート防水など、形状や状況に合わせた施工法が用いられています。

 

ただ、デメリットとして、平坦であることから水はけが悪くなってしまい、劣化や損傷を生じさせて、雨漏りや内部の腐食を引き起こしてしまう可能性があります。

 

さらには、太陽からの熱が建物内部に伝わってしまい、特に最上階が蒸し暑くなってしまうケースがとても多いです。

 

そのようなことから、定期的に点検やメンテナンスがとても重要であり、さらには屋上緑化や遮熱塗装など、快適性の向上についても検討しておく必要があります。

 

陸屋根に劣化や損傷が生じると、ひび割れや浮きなどが現れるため、定期的な点検を計画しておき、修繕に取り組むようにしておかねばなりません。

 

マンションの陸屋根の修繕についてお悩みであれば、地元に根付いて営業活動している大規模修繕専門店に相談しながら、どのような対策を講じるか決めていくようにしましょう。

 

疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00~20:00)』までお気軽にお問合せしてください。

 

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