アパートを所有しているオーナーの中には、老朽化によって外壁塗装を検討されている方も多いのではないでしょうか。
アパートの老朽化は、建物そのものの耐久性を低下させ資産価値を下げてしまう可能性があり、同時に美観も損なわれますから入居率を下げてしまう可能性もあります。
しかし、外壁塗装に取り組むことによってアパートの資産価値を高め、見違えるように綺麗になって、入居率向上に結び付くことにも繋がります。
そこでここでは、アパートの外壁塗装について、費用や期間、取り組むタイミングなど、三重県津市・松阪市・名張市のアパート・マンションアパート・マンション修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。
アパートに外壁塗装が必要な理由
アパートの外壁塗装は、大きな費用負担を要し、工事自体も大掛かりなものになります。
しかし、アパートの資産価値を守り、アパート経営を充実させるためには欠かせない、価値の高い工事なのです。
ここではアパートに外壁塗装が必要な理由についてお伝えしましょう。
アパートの資産価値向上させる
アパートの外壁に対して定期的に修繕を行うことは、アパートを長持ちさせ、資産価値を向上させることに繋がります。
アパートは、常に紫外線や雨風などの影響を受け、経年によって劣化が生じます。
特に外壁はこれらの影響を直接受ける箇所ですから、塗膜がひび割れしたり剥がれたり、あるいは外壁そのものにひび割れが生じて雨漏りが発生するようなこともあります。
そのような状況でそのまま放置していると、建物の耐久性を損なうことになってしまい、アパートの資産価値を大きく低下させてしまうことになるのです。
外観が綺麗になり入居率を高める
アパートの外観が外壁塗装によって綺麗になると、「住んでみたい」と考える方が増え、入居率の向上に良い影響を与えます。
劣化している塗膜や外壁のひび割れなどを補修しておくだけでも、見た目の外観がとても良くなるからです。
アパートの入居者層である、男女比や年齢層、ファミリーか一人暮らしか、などといったことを調べ、その層に好まれるデザインにしておくことが大切です。
周囲との差別化
近隣にも多くのアパートやマンションがある場合、入居者への目を引くようなデザインにしておくことによって、差別化を図ることができます。
例えば、ダークブラウンとホワイトのツートンカラーにした場合、引き締まった印象となり重厚感のある外観に仕上げることができます。
また、 クリーム系やオレンジ系のカラーを活用することによって、シンプルではあるもののとても明るい雰囲気になります。
このように近隣のアパートとの差別化によって、入居率アップに繋げることも可能になります。
アパートの外壁塗装の費用相場
アパートの外壁塗装の費用は、建物の規模にもよりますが、一般的には150万円から400万円程度となっています。
ただし、活用する塗料によって費用は異なることになり、塗料の種類によって耐用年数が異なることから、コストパフォーマンスの観点から塗料を選ぶことが重要です。
また、外壁塗装工事は、塗料を塗装するだけではなく、足場の設置や高圧洗浄、下地補修など、さまざまな工程から費用が構成されています。
ここでは、アパートの外壁塗装での費用について詳しくお伝えしていきます。
アパートの外壁塗装の費用相場
一般的な2階建てのアパートの場合、外壁塗装の費用相場は、おおよそ150万円から300万円程度になります。
3階建のアパートの場合であれば、200万円から400万円程度が費用相場となっています。
ただし、あくまで費用相場は参考であり、塗装費用は塗装面積によって決定することになり、劣化や損傷が激しい場合には防水や補修のために費用がかさんでしまうこともあります。
そのようなことから、まずは外壁塗装の施工業者に相談し、見積りを取ることをおすすめします。
塗料のグレードによる費用相場の違い
施工単価(㎡) | 耐久性能 | |
シリコン塗料 | 1,600円~3,600円/㎡ | 5~10年 |
フッ素塗料 | 2,900円~5,000円/㎡ | 8~15年 |
光触媒塗料 | 3,700円~5,100円/㎡ | 12~18年 |
無機塗料 | 4,300円~5,400円/㎡ | 15~25年 |
塗料のグレードによる費用相場と耐久性能の違いについて記載してみました。
外壁塗装の費用単価は、㎡を単位としており、塗装する外壁の広さによって料金が異なることになります。
外壁塗装において一般的に活用されている塗料は『シリコン塗料』で、低価格であるにも関わらず耐久性能に優れている塗料として人気があります。
グレードが高い塗料には、『フッ素塗料』『光触媒塗料』『無機塗料』などがありますが、コストが高くなると同時に耐久性能も高くなることが分かります。
そのため、コストと耐久性能のバランスを考えて、塗料選びを行うと良いでしょう。
例えば、おおよそ10年ごとに外壁塗装を考えているのであればシリコン塗料、できる限り塗装の頻度を少なくしたいのであれば無機塗料を選択するのもひとつの考え方です。
無機塗料のコストは高くなりますが、中には20年を超える耐久性能を持つものもあることから、コストパフォーマンスはむしろ良くなる可能性があるのです。
アパートの外壁塗装の内訳
- 足場の設置
- 飛散防止ネットの設置
- 高圧洗浄
- 養生
- 下地処理
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
外壁塗装と一言で言っても、その工事の中にはさまざまな工程が含まれています。
塗装工事に取り掛かれば、まずはじめに足場を設置することになります。
足場とは職人が塗装工事を行うために必要なものであり、高所であっても確実に塗装工事ができ、また落下するようなことなく安全に施工するために欠かせません。
さらに、飛散防止ネットとは、外壁への高圧洗浄や塗装の際に飛散を防止するためのものです。
塗装工事自体は『下塗り』『中塗り』『上塗り』の三度塗りを基本としており、外壁そのものに塗料をしっかりと定着させ、強固な塗膜をつくり出すために必要なのです。
これらの費用についても、塗装費用と同様に㎡(平方メートル)、あるいはm(メートル)単位で費用が算出されることになります。
そのため、相見積もりを取る場合には、詳細に費用が記載されているかどうか、またそれらの費用が適正なのかどうかチェックしておくことが大切になります。
アパートの外壁塗装にかかる期間
外壁塗装にかかる期間は、アパートの規模や外壁面積によっても異なりますが、一般的な2階建てのアパートの場合、約2週間~3週間程度になります。
上記でもお伝えした通り、外壁塗装にはさまざまな工程があり、すべての工程が大切なものですから、それらを省いて短縮するようなことはできません。
また、雨が降っていると塗装工事はできませんから、雨が続くような場合には、期間が延びてしまう可能性があります。
では、なぜアパートの外壁塗装が約2週間~3週間程度になってしまうのか、各工程にかかる日程をお伝えしながら、その理由について考えてみましょう。
アパートの外壁塗装の工程ごとにかかる日数の目安
- 足場の設置・飛散防止ネットの設置:1日
- 高圧洗浄:2日~3日
- 下地処理:1日
- 養生・下塗り(塗装工事):1日
- 中塗り(塗装工事):2日~3日
- 上塗り(塗装工事):2日~3日
- 完了検査・足場の撤去:1日
外壁塗装はまず足場の設置作業から行われ、設置と撤去にそれぞれ1日が必要となります。
足場の設置は、専門の資格を保有しておく必要があるため、足場設置の専門会社が入るケースもあります。
また、足場の設置と同時に、高圧洗浄の水や塗装時の塗料が飛散しないように、飛散防止ネットも設置されることになります。
足場が設置されると、専用の高圧洗浄機で外壁の汚れを落としていきます。
外壁に劣化が生じているような場合には、汚れだけではなく、カビや藻が付着していることもあり、サビなどに対してはサンドペーパーやブラシなどで研磨する『ケレン』と呼ばれる処置が行われることになります。
高圧洗浄後には、外壁をしっかりと乾燥させておく必要がありますので、乾燥期間としてさらに1日から2日程度必要となります。
その後、外壁自体のひび割れなどに対して補修する『下地処理』が行われます。
ひび割れが生じているような場合には、コーキング補修を行い、塗料が外壁に吸い込んでいかないように補修しておく必要があるのです。
その後、塗装が行われる前に、窓や扉、エアコンの室外機などに塗料が付着しないように養生を行います。
塗装は『下塗り』『中塗り』『上塗り』の三度塗りが基本で、それぞれ塗装が完了すれば、しっかりと乾燥させたうえで、重ね塗りを行うことになります。
そのため、下塗りから上塗りまでの工程は、5日から9日程度が必要となります。
塗装作業が終了したら、最後に完了検査を行い、問題がなければ足場を撤去することになります。
以上が外壁塗装のおおまかな流れになりますが、一般的なアパートであれば2週間から3週間程度は必要となります。
アパートに外壁塗装が必要なタイミングとは
冒頭からアパートの資産価値を守るために、外壁塗装は欠かせない理由をお伝えしてきました。
ただ、どのタイミングで取り組めばいいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装が必要なタイミングとして、2つのポイントからご紹介いたします。
塗膜に劣化症状が見られる
外壁の塗膜に劣化症状が見られる場合には、塗料の機能が失われているために、塗装に取り組むタイミングであると言えます。
塗膜の劣化症状にはさまざまなものがありますが、
- チョーキング
- 色褪せ
- ひび割れ
- 剥がれ
- カビや藻の発生
といったものが代表的です。
特に、塗膜に触れると手に白い粉が付く『チョーキング現象』は、劣化症状としてよく見られます。
チョーキング現象とは、塗料の劣化によって、塗料に含まれている成分が分離し、粉になってしまっている状態のことを指しています。
つまり、塗料の持っている、耐久性や低汚染性、親水性などといった機能が失われ、外壁そのものを守ることができない状態にあります。
そのほかにも気になる症状が見られるような場合には、専門業者に相談することが適切です。
塗料の耐用年数
塗料の耐用年数については上記でもお伝えしましたが、一般的に活用される機会の多いシリコン塗料であれば、5年から10年程度であると言われます。
近年では研究開発によって耐用年数は長くなりつつあり、10年を超える耐用年数を持つシリコン塗料も提供されるようになりました。
そのようなことから、前回の外壁塗装から10年程度が経過しているとしたら、そろそろ塗り替えの時期が来ていると考えた方が良いでしょう。
アパートの外壁塗装で念頭に置いておきたい注意点
アパートの外壁塗装においては、『業者選び』と『計画的な実施』が大切になります。
業者選びは相見積もりで
上記において、アパートの費用相場についてお伝えしましたが、あくまで相場であって一律に定められているものではありません。
そのため、業者選びを行う際には、2~3社程度の相見積もりを取っておき、相場通りの費用となっているか、塗装工事に不明点や不審な点はないか、確認しておくことが大切です。
また、相見積もりを取る際には、アパートの外壁塗装の実績豊富な業者に依頼するようにしましょう。
アパートと戸建て住宅では、同じ外壁塗装であるとしても内容が異なります。
また、工事完了後のアフターフォローなど、サービスが充実しているかどうかも、着目しておくポイントになります。
長期修繕計画で修繕と資金の準備を
アパートの外壁塗装は資産価値を守るために重要な工事ではありますが、大きな費用が必要になることから、『長期修繕計画』を立てておくことが大切です。
綿密な長期修繕計画を立てておけば、効率的にコストパフォーマンスの良い塗装工事を行うことができますし、必要な資金を準備しておくことも可能になります。
アパート外壁塗装の実績豊富な業者であれば、長期修繕計画についてのアドバイスも提案できますので相談してみると良いでしょう。
まとめ
アパートの外壁塗装について詳しくご紹介しました。
アパートの外壁塗装は、建物の資産価値を守り、外観を綺麗にすることによって入居率を高めるために重要な取り組みです。
アパートの外壁塗装を検討している場合であれば、地元に根付いて営業活動しているアパート・マンション修繕専門店に相談しながら決めていくようにしましょう。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00~20:00)』までお気軽にお問合せしてください。
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