「アパート屋根の太陽光パネルは修繕時にはどうするの?」
定期的にアパート屋根には塗装をはじめ、メンテナンスが必要になります。
ただ、太陽光パネルをどうするべきか、悩んでいる方は少なくありません。
電気代の節約するために設置することの多い太陽光パネルですが、メンテナンスで脱着が必要になると、その費用も気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、アパート屋根に設置されている太陽光パネルについて、メンテナンス時にはどのようにすればいいのか、費用なども踏まえて、三重県津市・松阪市・名張市のアパート・マンション大規模修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。
太陽光パネルが設置されているアパート屋根はメンテナンスできる?塗装時は脱着するの?
アパート屋根に太陽光パネルが設置されている場合、メンテンナンスがそもそもできるのか、またどのように取り組めば良いのか悩んでいる方が多いでしょう。
メンテナンス方法については次の章で詳しく解説いたしますが、結論から申し上げますと、太陽光パネルが設置されていてもメンテナンスは可能です。
屋根塗装に取り組む場合には、一般的には太陽光パネルを脱着せずに、その箇所を避けて塗装するようにすることが多いです。
もちろん、その場合には太陽光パネルを設置している箇所の塗装ができないことから、気になる場合には脱着させて塗装することが可能です。
ただ、太陽光パネルを設置していることによって、紫外線などの影響を受けにくいことから、築年数がそれほど経過していないことであれば脱着しなくても問題のないことが多いです。
そのため、脱着する場合には、屋根カバー工法や葺き替えをするようなケースの際に行われることが多いのです。
ただし、脱着する場合には、専門の業者によって施工する必要があり、別途費用が必要になります。
太陽光パネルを設置している屋根のメンテナンスに慣れていない業者の場合、破損させてしまうようなリスクもあることから注意が必要です。
太陽光パネルが設置されているアパート屋根のメンテナンス方法
太陽光パネルは電気代を軽減させる効果に優れていることから、多くの建物に設置されています。
もし、これから太陽光パネルを設置するのであれば、屋根がどのような状態なのか確認してから施工することが大切です。
設置後のメンテナンスにおいては、塗装ならば避けて行うことができますので、無理に脱着させる必要はありません。
ただし、雨漏りが生じているような場合で、カバー工法や葺き替えが必要なのであれば、脱着を検討しなければなりません。
太陽光パネルの取り付け前がベスト
もしこれから太陽光パネルの取り付けを検討しているということであれば、その前に屋根へのメンテンナンスを行っておくようにしましょう。
太陽光パネルの法定耐用年数は17年、期待される耐用年数は20年~30年程度であると言われています。
その前に屋根のメンテナンスを十分に行っておけば、一定期間にわたって、屋根への心配が軽減されるのではないでしょうか。
一度、太陽光パネルを設置してしまうと、メンテナンスの内容によっては脱着させる必要が生じますので、そのための費用が必要になります。
そのようなことから、屋根へのメンテンナンスは、太陽光パネルを設置する前に取り組んでおくようにしましょう。
太陽光パネルを避けて塗装する
太陽光パネルが設置してある屋根に塗装が必要な場合、一般的にはパネルの箇所を避けて塗装することになります。
太陽光パネルの設置個所には塗装できないのですが、そもそも紫外線や風雨などの影響を受けにくいため、それほど劣化していないことが考えられます。
そのようなことから、それほど築年数が経っていないアパートや前回の屋根修繕からそれほどの期間が経過していないようであれば、そのような対応で問題ありません。
太陽光パネルを避けて塗装するのであれば、脱着費用も掛からないうえに、塗装面積も少なくなるために、安価で取り組めるメリットがあります。
太陽光パネルを脱着して塗装する
太陽光パネルを設置してからある程度の時間が経過している場合、あるいは前回の塗装から相当な期間が経過している場合には、太陽光パネルを脱着させて塗装します。
また、屋根の下地に雨漏りが見られるようなケースにおいても、脱着させて修繕すると共に、塗装するようなケースもあります。
ただ、太陽光パネルを脱着させてメンテナンスするのは、塗装だけのケースでは少なく、一般的には次に解説するカバー工法や葺き替えを行うケースとなっています。
太陽光パネルを脱着させると、専門業者に施工してもらう必要があるため余計な費用を費やすことになるからです。
そのため、まずは太陽光パネルを避けて塗装するのでは問題があるか、問題があるようならカバー工法や葺き替えが適していないのか検討することになります。
太陽光パネルを脱着してカバー工法や葺き替えを行う
屋根そのものの状態が良くないケースや、屋根の下地に雨漏りなどの損傷が見られるケース、また築年数が一定以上経過しているようなケースであれば、太陽光パネルを脱着させてカバー工法や葺き替えが検討されます。
太陽光パネルの耐用年数は、上記でもお伝えした通り『17年』と言われており、おおむね20年から30年程度で取り換えが必要になると考えられています。
この耐用年数は屋根材も同じであるため、新築と同時に太陽光パネルを設置したような場合であれば、太陽光パネルの入れ替えと共に、屋根材も交換が必要な時期なのです。
そのため、太陽光パネルと屋根材のメンテナンスを同時にしているアパートは少なくありません。
ちなみにカバー工法とは、『重ね葺き』と呼ばれており、既存の屋根材に新しい軽量な屋根材を重ねていく工法のことを指しています。
特に、築後20年から30年が経過しているアパートの場合、スレート屋根であることが多いですが、ガルバリウム鋼板などの軽量な屋根材をカバーする工法はとても有効です。
太陽光パネルの脱着費用
仮に太陽光パネルを脱着することになる場合、どのくらいの費用になるのか気になる方は多いでしょう。
一般的には相場としては、次の通りです。
- 太陽光パネルの脱着:1万円~3万円/枚
- 工事期間中の保管料など諸費用:10万円~20万円
例えば、太陽光パネルが8枚設置されているような場合では、脱着費用として8万円~24万円、諸費用として10万円~20万円必要となり、総額で18万円~44万円の費用が必要になります。
費用面を考えれば、屋根塗装だけであれば太陽光パネルを避けることがおすすめで、脱着が必要ならばカバー工法など屋根全面の修繕しておくといいでしょう。
太陽光パネルに関する注意点について
太陽光パネルが設置してある屋根のメンテナンスでは、さまざまな注意点があります。
太陽光パネルはとても繊細なものであるため、脱着してしまうと保証が切れてしまうことや、破損させてしまうこともあるからです。
どのようなポイントに注意すればいいのかご紹介しましょう。
塗装中に発電量が低下してしまう
太陽光パネルが設置してある屋根に塗装する場合、塗装前に太陽光パネルに養生して、うっかり塗料が飛び散ってしまわないように保護します。
そのようなことから、どうしても塗装期間中の発電量が低下してしまうことになります。
アパートの屋根塗装は、おおむね3日から5日程度になりますので、その期間中の発電量低下は理解しておくことが大切です。
メーカー保証を必ず確認する
太陽光パネルの中には、脱着することによって保証が切れてしまうものがありますので、必ず脱着前に保証内容を確認しておく必要があります。
太陽光パネルはそもそも脱着することを想定して作られておらず、とてもパネルは繊細であり、配線なども痛んでしまう可能性があるからです。
ただ、保証期間が過ぎている場合には影響がありませんので、保証内容と共に保証期間も確認しておくといいでしょう。
H3 追加費用がかかるケースがある
太陽光パネルは、屋根に穴を開けるなどして金具で固定していますので、脱着する際にはこれらの金具を取り外して、再度固定する必要があります。
ただ、金具によっては再利用できないものもあり、新しい金具に交換する必要があります。
また、屋根の下地材に補強が必要になるようなケースもあり、それぞれのケースによっては追加費用が必要になる場合があります。
実績がある業者に依頼しないと破損のリスクも
太陽光パネルはとても繊細に作られているため、屋根の修繕や塗装の際には、破損させないように注意して施工しています。
ただ、太陽光パネルに慣れておらず、うっかり足を乗せてしまうような職人がいるため、事前に扱いに慣れているのか、確認しておく必要があります。
太陽光パネルへの高圧洗浄
太陽光パネルが設置してある屋根を塗装するケースでは、屋根の高圧洗浄時に、太陽光パネルの汚れも水洗いしておくケースが見られます。
ただ、太陽光パネルはとても繊細にできているものですので、屋根と同じように高圧洗浄してしまうと、それだけで破損してしまう可能性があります。
しかし、10年以上も太陽光パネルを設置していると、鳥の糞をはじめ、かなり汚れているため、汚れを落としておくと、発電量が数%程度回復することもあります。
塗装業者によっては洗浄をお願いすれば、水洗いしてくれることもありますが、太陽パネルに水道水のカルキが付着して発電性の低下を引き起こしてしまう可能性もあることから、十分に注意する必要があります。
屋根材と太陽光パネルの計画的なメンテナンスを
太陽光パネルが設置されているアパート屋根のメンテナンスは、太陽光パネルも含め計画的に行うことをおすすめします。
屋根材の耐用年数は一般的に20年から30年程度であり、太陽光パネルの法定耐用年数は17年と公表されているものの、実際の電力の出力は20年から30年程度可能と言われています。
もし、新築時に太陽光パネルを設置しているのであれば、太陽光パネルの耐用年数と共に屋根材のメンテナンスを計画することが可能です。
築後に太陽光パネルを設置したとしても、耐用年数を踏まえて計画するといいでしょう。
屋根塗装のスパンはおおむね10年に一度になりますが、そのように考えると、最初の10年目には太陽光パネルを避けて塗装、20年目には状況に応じたメンテナンスが可能です。
30年目には、カバー工法や葺き替えなどを前提としたメンテナンスを計画しておき、この際に太陽光パネルを脱着すると効率的です。
それぞれのアパートにあった計画が必要です。
気になることは専門業者に相談しながら、修繕やメンテナンスに取り組んでいくと良いでしょう。
まとめ
太陽光パネルが設置されているアパート屋根のメンテナンス方法について、太陽光パネルの脱着費用や注意点なども踏まえ、詳しくご紹介しました。
屋根のメンテナンスには、屋根塗装をはじめ、カバー工法や葺き替えがあります。
屋根塗装の場合には、一般的には太陽光パネルを避けて塗装を行い、必要に応じて太陽光パネルを脱着させ、塗装やメンテナンスを施工していきます。
ただ、脱着費用だけで20万円から40万円程度にもなりますので、カバー工法や葺き替えといった、屋根全面のメンテナンスが必要な際に脱着するのがおすすめです。
また、太陽光パネルはとても繊細に作られていることから、扱いには十分注意が必要であり、事前に保証内容を確認しておくことや、扱いに慣れている業者に依頼することが大切です。
アパート屋根修理や大規模修繕工事についてお悩みであれば、地元に根付いて営業活動している大規模修繕専門店に相談しながら決めていくようにしましょう。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部(TEL0120-770-760 営業時間8:00~20:00)』までお気軽にお問合せしてください。
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