外壁塗り替えは、アパートの資産価値を維持し、美観を保つために重要なメンテナンスです。また、塗料には断熱効果や防水効果があるため、省エネや雨漏り対策にも効果的です。
ただ、必要な工事だと理解していても、費用の相場や塗り替えの時期、業者の選び方など、どうすればいいのか分からないという賃貸オーナーも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アパート外壁の塗り替えにおいて、目的をはじめとして、費用や時期、工事期間、業者の選び方など、大家さんがやるべきことについて、三重県津市・松阪市・鈴鹿市・亀山市・名張市・いなべ市のアパート・マンション大規模修繕専門店が詳しくお伝えしていきます。
アパート外壁を塗り替える3つの目的
アパートの外壁を塗り替えるのは、
- 外観イメージが良くなり入居率のアップへ
- 定期的に塗装することで修繕費を抑えられる
- 建物そのものを守り耐久性を維持する
といった目的があります。
美観を取り戻すだけのようなイメージがありますが、アパート経営において、とても重要な意味を持つものになっています。
外観イメージが良くなり入居率のアップへ
外壁塗り替えには、入居率のアップにも効果があることをご存知でしょうか。
外壁が古く劣化し、汚れたアパートは、入居者に与える印象が悪くなってしまい、入居率の低下につながる可能性があります。
一方、外壁が塗り直されたアパートは、新築のように綺麗で、明るい印象を与えることができ、入居者に好印象を与え、入居率のアップにつながります。
また、外壁の塗り替えは、アパートの周辺環境を美しくする効果もあります。
アパートの周辺環境が美しく整っていると、入居者にとって住みやすい環境になり、入居率のアップにつながるのです。
定期的に塗装することで修繕費を抑えられる
アパートの外壁は、日光や雨風にさらされ続けるため、徐々に劣化することは避けられず、ついにはひび割れや剥がれなどのトラブルが発生し、修繕が必要になります。
外壁の修繕費は、外壁の劣化状況によって大きく異なり、外壁の劣化が進むほど、修繕費が高額になる傾向があります。
そのため、外壁の劣化を防ぐために、定期的に塗り替えを行うことが大切です。
外壁の劣化を防ぎ、美観を保つことができ、さらには塗料には防水効果があるため、雨漏りなどのトラブルを防ぐこともできるのです。
建物そのものを守り耐久性を維持する
アパート外壁の塗り替えは、建物を守り耐久性を維持するために欠かせません。
外壁は、日光や雨風、温度差などの影響を受けやすく、塗り替えをしないと、徐々に劣化してしまうからです。
外壁が劣化すると、ひび割れや剥がれなどのトラブルが発生し、建物の強度が低下し、雨漏りや外壁内部の腐食などの問題にもつながります。
アパートの外壁を塗り替えておくと、紫外線や雨水から建物を守る効果を発揮し、外壁の劣化を遅らせることができます。
アパート外壁の塗り替え費用について
外壁塗装がアパート経営に大きな意味を持つことは理解していても、塗り替えする費用について気になる方は少なくありません。
費用相場や見積書、コスパの良い塗料の選び方などについて詳しくご紹介いたしましょう。
費用相場は100万円～
アパート外壁の塗り替え費用は、建物の規模をはじめ、塗料の種類、外壁の状態などによって異なりますが、一般的には、100万円〜500万円程度であるケースが多いです。
2階建てのアパートの外壁塗り替え費用は、100万円〜200万円程度、3階建てのアパートの外壁塗り替え費用は、200万円〜300万円程度が相場です。
塗料の種類やグレードによっても費用が異なります。
一般的なシリコン塗料を使用した場合の費用は、100万円〜200万円程度ですが、高級な無機塗料などを使用した場合は、さらに費用がかかります。
ただし、グレードの高い塗料を活用した場合には、耐用年数が長いためにコストパフォーマンスに優れていますので、費用と耐久性のバランスを考えて検討すると良いでしょう。
見積書のチェックポイント
見積書は、アパート外壁の塗り替え費用を知るだけでなく、業者の信頼性や技術力を確認するためにも重要です。見積書には、以下の項目が記載されています。
- 作業内容
- 作業費用（単価・総額）
- 使用する塗料の種類
- 使用する塗料のメーカー
- 使用する塗料の色
- 足場費用
- 追加料金
- 消費税
これらの項目が記載されずに『作業一式』などまとめて記載されているようなケースがありますが、見積書として受け取らず、詳細を記載してもらうようにしてください。
また、記載されている内容が不明な場合は、業者に必ず確認するようにしましょう。
見積書のチェックポイントは、以下のとおりです。
- 作業内容が具体的に記載されているか
- 作業費用が明確に記載されているか
- 使用する塗料の種類が記載されているか
- 使用する塗料のメーカーが記載されているか
- 足場費用が記載されているか
- 追加料金が記載されているか
- 消費税が記載されているか
これらの項目をすべて確認したら、複数の業者の見積書を比較するようにしましょう。そうすることで、適正価格でアパート外壁の塗り替えを依頼することができます。
コスパの良い塗料は
アパート外壁の塗り替え費用を抑えるためには、コスパの良い塗料を選ぶことが大切です。
塗料には、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料など、さまざまな種類があり、これらの塗料には、それぞれ特徴や価格が異なります。
シリコン塗料は、アパート外壁の塗り替えに最も多く使用されている塗料です。
耐久性と防水性に優れており、価格も比較的安価で、相場は、1㎡あたり1,600円〜3,600円／㎡程度です。
フッ素塗料は、シリコン塗料よりも耐久性と防水性に優れた塗料で、価格はシリコン塗料よりも高価であり相場は、1㎡あたり2,900円〜5,000円／㎡程度です。
無機塗料はもっとも高いグレードの塗料で、シリコン塗料やフッ素塗料よりも耐久性と防水性に優れている塗料です。無機塗料の相場は、1㎡あたり4,300円〜5,400円／㎡程度です。
アパート外壁の一時的な塗り替え費用を抑えたい場合は、シリコン塗料がおすすめです。耐久性と防水性に優れており、価格も比較的安価です。
また、塗料の耐用年数も、塗り替え費用に影響します。シリコン塗料の耐用年数は、10年程度、フッ素塗料の耐用年数は、10〜15年程度、無機塗料の耐用年数は、15〜25年以上が目安になります。
無機塗料のように耐用年数が長い塗料を選んでおくと、塗り替えの頻度を減らし、将来的な塗装の手間や費用を抑えることができます。
アパート外壁の最適な塗り替え時期は？
アパート外壁の塗り替えは、建物の外観を足場で取り囲む大掛かりな工事になることから、塗り替え時期がとても大事になります。
春～入居者の不満を避ける
春は、気温が穏やかで、雨が少ないため、外壁塗り替えに最適な季節であり、夏を迎えるまでに塗装に取り組んでおくことをおすすめします。
アパート外壁の塗り替えで、夏を迎える前に塗装しておいた方がよい理由はいくつかあります。
■窓やエアコンが使えない
外壁塗装の作業中は、窓やエアコンが使えなくなる場合があります。そのため、夏場は塗装作業を行うと、室内が暑くなりすぎる可能性があります。
■居住者の不満やストレスが増大する可能性が
夏場の外壁塗装は、室温が高くなってしまう傾向にあり、エアコンが使えない時間があると、室内に居続けるのが困難になるほど温度上昇してしまう可能性もあります。
そのようなことから、アパート外壁の塗り替え時期としては、気候条件の良い春に行うことがおすすめなのです。
秋～年明けからの転居シーズンに合わせて
アパート外壁の塗り替え時期として、秋がおすすめの理由はいくつかあります。
■気候が穏やかなので、室内で過ごしやすい
秋は気候が穏やかなので、窓が開けられずエアコンがつけれない状態であるとしても、快適に過ごすことができます。
■年明けからの転居シーズンに合わせて入居率アップに繋がる
秋に外壁塗り替えをすることで、年明けからの転居シーズンに間に合います。アパートの外観が綺麗だと、入居希望者からの印象も良くなり、入居率アップに繋がります。
これらの理由から、アパート外壁の塗り替え時期として、秋も検討しておくといいでしょう。
アパート外壁の塗り替えはどれくらいかかる？
アパート外壁の塗り替えにかかる期間の目安は、建物の規模や工事内容によって異なりますが、一般的なアパートであれば、2週間から1か月程度かかると考えられます。
ただし、外壁や屋根が大幅に劣化している場合は、修繕に時間がかかりますので、1か月以上の期間が必要になるケースもあります。
アパート外壁の塗り替えを検討している場合は、居住者の不満やストレスを軽減するためにも、施工業者に相談して、具体的な工期を聞いておくことをおすすめします。
アパート外壁の塗り替え業者の選び方
アパート外壁の塗り替え業者を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
点検や工事内容についての分かりやすい説明
アパート外壁の塗り替え業者を選ぶ際には、点検の内容や工事内容をわかりやすく説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
点検の内容や工事内容をわかりやすく説明してくれる業者であれば、安心して塗り替え工事を任せられるのではないでしょうか。
また、わかりやすく説明してくれる業者は、アパートのニーズや居住者からの要望をしっかりと理解し、最適な塗り替え工事を提案してくれます。
アパート・マンションの施工実績
アパート外壁の塗り替え業者を選ぶ際には、アパート・マンションでの施工実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。
アパート・マンションでの施工実績が豊富な業者は、外壁の塗り替えに特化したノウハウや技術を持っているため、仕上がりが綺麗で、耐久性も高い塗装を施してくれます。
また、外壁の塗り替えに伴うトラブルにも対応できるため、安心して塗り替え工事をお任せできます。
保証やアフターメンテナンス
アパート外壁の塗り替え業者を選ぶ際には、保証やアフターメンテナンスがしっかりしている業者を選ぶことが大切です。
塗装には、万が一のトラブルに備えて、保証が付帯されていますので、保証内容を確認して、万全の保証が付帯されている業者を選びましょう。
また、塗装工事後のアフターフォローも大切であり、施工後の点検などが充実している業者をおすすめします。
アパート外壁の塗り替えで賃貸オーナーがやるべきこと
アパート外壁の塗り替えは、戸建て住宅の外壁塗装とは異なり、居住者や近隣においても重要な意味を持つものになります。
そのため、これからご説明する内容についてしっかりと理解し、大家さん自身が主体的に行動することが大切になります。
入居者の意思や年齢層に合わせた色選びを
アパート外壁の塗り替えで賃貸オーナーがやるべきこととして、色選びは入居者の意思や年齢層に合わせるのが大事です。
アパートは、入居者が長く住む場所であるため、入居者が気に入る色を選ぶことが大切で、さらにはアパートの周辺の環境や、入居者の年齢層も考慮するようにしましょう。
例えば、若い世代が多いのであれば、明るい色やスタイリッシュな色を選ぶようにし、高齢者が多いのであれば、落ち着いた色を選ぶのがおすすめです。
色選びは、アパートの印象を大きく左右します。入居者の満足度を高めるためにも、慎重に色を選ぶようにしましょう。
工事中はこまめに現場に顔を出す
アパート外壁の塗り替えで賃貸オーナーがやるべきこととして、工事中はこまめに現場に顔を出すことが大事です。
工事中は、塗装業者が作業を安全に行い、仕上がりが綺麗であることを確認することが大切です。
さらには、塗料の飛散や騒音などのトラブルが発生する可能性があり、トラブルが発生した場合にすぐに対応する必要があります。
また、塗装業者とコミュニケーションを取り、工事の進捗状況を確認することも大切です。
工事の進捗状況を把握することで、塗装工事が予定通りに進んでいるかどうかを確認することができ、工事内容などに変更があった場合は、すぐに対応することができます。
完了後のチェック内容
アパート外壁の塗り替えで賃貸オーナーがやるべきこととして、工事完了後のチェック内容には以下のものがあります。
- 塗装の色や仕上がり
- 塗料の飛散や汚れ
- 足場の設置や養生材の撤去
- 工事後の清掃
これらの項目をすべて確認して、問題がないことを確認しましょう。
工事完了後のチェックを怠ると、後々トラブルにつながる可能性があります。工事完了後には、必ずすべての項目をチェックし、問題がないことを確認しましょう。
まとめ
アパート外壁の塗り替えにおいて、目的をはじめとして、費用や時期、工事期間、業者の選び方など、大家さんがやるべきことについて、詳しくご紹介しました。
アパートの外壁塗装は、美観を取り戻すだけが目的のようなイメージがありますが、建物を守り、入居率を安定させるためにもとても重要な取り組みです。
そのため計画的に取り組むようにし、施工業者に相談しながらアドバイスを受け、進めていくといいでしょう。
アパートの外壁塗装ついてお悩みであれば、地元に根付いて営業活動している大規模修繕専門店がおすすめです。
疑問や質問などございましたら、『株式会社リペイント匠 大規模修繕事業部（TEL0120-770-760 営業時間8：00～20：00）』までお気軽にお問合せしてください。
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